2018年世界選手権における競技について

Competition Format of 2018 Worlds


いよいよ2018年世界選手権がカタール・ドーハで始まります。旧ブログでも同様の記事を例年書いていましたが、オリンピックを機に体操競技に興味をお持ちになられた方も少なくないと思いますので、あらためて今回の世界選手権においてどのような競技が行われるのかを簡単にまとめておきたいと思います。


2017年世界選手権・モントリオール大会では団体戦がありませんでしたが、今年は団体、個人総合、種目別と全ての競技が行われます。日程は予選団体決勝個人総合決勝種目別決勝の順で行われ、予選から個人総合決勝までは男子と女子の日程が交互に進行されます。

予選 Qualification
団体決勝個人総合決勝種目別決勝の全ての決勝競技の予選を兼ねる。
● 団体予選は1チーム5人で各種目を4人が演技し、上位3人の得点がチームの得点となる。
⇒5-4-3制といいます。
個人総合決勝に出場を希望する選手は予選で6種目全て演技しなくてはならない。
跳馬の種目別決勝に出場を希望する選手は2つの跳越を実施しなくてはならず、その平均が種目別予選の得点となる。この場合、団体予選、個人総合予選には1本目の跳越の得点が採用される。
● 全ての決勝には予選の得点は持ち越されない。

団体決勝 Team Final
● 団体予選の上位8チームが団体決勝に進出。
● 1チーム5人で各種目を3人が演技し、その3人の得点がチームの得点となる。
⇒5-3-3制といいます。予選と異なり1人のミスも許されません。

個人総合決勝 All Around Final
● 個人総合予選の上位24人が個人総合決勝に進出。ただし、1国からは2人までしか出場できない。

種目別決勝 Appratus Final
● 各種目の予選の上位8人が種目別決勝に進出。ただし、1国からは各種目2人までしか出場できない。
跳馬の種目別決勝では2つの跳越を実施しなくてはならず、その平均が得点となる。
● 演技順は予選の順位により、事前のドローですでに下表のように決定している。
⇒ゆかの種目別決勝であれば、予選6位の選手が決勝で1番目に演技し、予選1位の選手が最後に演技します。

演技順
Order
ゆか
FX
あん馬
PH
つり輪
SR
跳馬
VT
平行棒
PB
鉄棒
HB
1631567
2244834
3773442
4525173
5858325
6387616
7466781
8112258


なお、団体戦では早くも2020年東京オリンピックの出場資格が懸かってくることにも注目です。東京オリンピックには団体として12チームが出場できますが、
・2018年世界選手権:団体決勝3位までのチームがオリンピック出場決定
・2018年世界選手権:団体予選24位までのチームが2019年世界選手権の団体戦に進出
・2019年世界選手権:団体予選上位9チームがオリンピック出場決定
となっています。

体操競技を観るにあたって欠かすことのできないDスコア、Eスコアなど得点の算出方法については以下の記事を参照していただければと思います。
Dスコアの算出方法
Eスコアの算出方法

この記事へのコメント

  • こういうまとめは体操観戦初心者には大変ありがたいです!
    ありがとうございます。
    2018年10月25日 18:41
  • Ka.Ki.

    こちらこそコメントありがとうございます。いよいよ始まりましたね。応援しましょう!
    2018年10月27日 23:35