2018 Asian Games Jakarta (INA) EF VT
2018年ジャカルタ・アジア競技大会:種目別跳馬の演技です。
SHEK Wai-Hung (HKG)
D | E | Pen | Score | |||
1. | ドラグレスク | Hdsp Double Front 1/2 | 5.6 | 9.175 | 14.775 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2. | ロペス | Kasamatsu Lay 2/1 | 5.6 | 8.950 | 0.1 | 14.450 |
Total: | 14.612 |
1本目、脚をしっかり閉じた素晴らしい姿勢のドラグレスクを見せる。着地もほぼ決め、もっとEスコアが出てもいい印象。2本目のロペスも空中姿勢は最後まで良好。着地は大きく1歩ライン外に出てしまったが見事な2本を揃えた。
KIM Hansol (KOR)
D | E | Pen | Score | |||
1. | ヨー2 | Hdsp Front Lay 5/2 | 5.6 | 9.275 | 14.875 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2. | ドリッグス | Kasamatsu Lay 3/2 | 5.2 | 9.325 | 0.3 | 14.225 |
Total: | 14.550 |
1本目、ヨー2をまとめると、2本目のドリッグスもほぼ着ピタという跳越を見せる。しかし、表示されたスコアには0.3のペナルティが。採点規則における「演技開始、または終了時にD1審判に合図・礼をしない」のペナルティが適用されたようで、確かに2本目の跳越後、D1審判席のある画面手前側を向いていない。異例の判定となった。
PRAYOKO Agus (INA)
D | E | Pen | Score | |||
1. | ル・ユーフ | Tsukahara Double Pk | 5.6 | 8.625 | 14.225 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2. | シューフェルト | Yurchenko Lay 5/2 | 5.2 | 8.825 | 14.025 | |
Total: | 14.125 |
1本目、空中姿勢の良好なル・ユーフを見せるが、着地で大きく後ろに動いていまう。2本目のシューフェルトも大きめの1歩となる。
4th YULO Carlos Edriel (PHI)
D | E | Pen | Score | |||
1. | ドリッグス | Kasamatsu Lay 3/2 | 5.2 | 9.150 | 14.350 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2. | ローチェ | Hdsp Double Front | 5.2 | 7.775 | 12.975 | |
Total: | 13.662 |
1本目、空中姿勢の良いドリッグスは片足大きめの1歩に留める。しかし、2本目のローチェが惜しくも尻もちとなってしまった。
5th RI Se-Gwang (PRK)
D | E | Pen | Score | |||
1. | ローチェ | Hdsp Double Front | 5.2 | 7.900 | 0.3 | 12.800 |
---|---|---|---|---|---|---|
2. | リ・セグァン | Kasamatsu Double | 6.0 | 8.000 | 14.000 | |
Total: | 13.400 |
1本目、表示されていたのは技番号I-91、Dスコア5.6のブラニクだったが、実施ではひねってリ・セグァン2(D:6.0)を狙ってきた。しかし、判定はなんとDスコア5.2。屈身姿勢が不十分、さらにひねりも不足と見られ、ローチェの扱いとなったか。2本目のリ・セグァンも低い着地となり手を突いてしまった。
6th LE Thanh Tung (VIE)
D | E | Pen | Score | |||
1. | 前転とび前方伸身宙返り2回ひねり | Hdsp Front Lay 2/1 | 5.2 | 8.800 | 14.000 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2. | ドリッグス | Kasamatsu Lay 3/2 | 5.2 | 9.175 | 2.0 | 12.375 |
Total: | 13.187 |
1本目はヨー2(D:5.6)の予定だったが、ひねり不足で2回ひねりの判定となる。2本目はドリッグスだったため採点規則の「類似した第2局面の技」に抵触。実質的に、禁止されている2本目を跳んでしまったことになり、2.0のペナルティが課される。これも珍しい判定。
7th AEADWONG Nattipong (THA)
D | E | Pen | Score | |||
1. | ドリッグス | Kasamatsu Lay 3/2 | 5.2 | 7.725 | 0.3 | 12.625 |
---|---|---|---|---|---|---|
2. | ロウ・ユン | Hdsp Front Lay 3/2 | 4.8 | 8.875 | 13.675 | |
Total: | 13.150 |
1本目、ドリッグスで惜しくも転倒。2本目のロウ・ユンはまずまずの跳越を見せる。
8th JIM Man-Hin (HKG)
D | E | Pen | Score | |||
1. | ドリッグス | Kasamatsu Lay 3/2 | 5.2 | 7.800 | 13.000 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2. | ロウ・ユン〈失敗〉 | Hdsp Front Lay 3/2 | 0.0 | 0.000 | 0.000 | |
Total: | 6.500 |
1本目の着地が前に大きく乱れると、2本目の跳越は完全に失敗となり0点の判定。厳しい判定ではあるが、「最初に足による着地が行われなかった場合」は0点となることが採点規則に明記されている。
リ・セグァンがDスコア6.0の跳越を2本跳ぼうとしましたが失敗。次いで難度が高かったのは5.6を2本揃えた石偉雄でした。石偉雄はなんとアジア競技大会2連覇を達成しています。
「演技終了時の礼」「類似した第2局面の技」など厳格な判定が相次いだ決勝となりました。2位のキム・ハンソルはペナルティがなければ平均点14.700になり、この判定で優勝を逃したということになります。記録によればD1審判はユーリー・クリュコフ(ロシア)、種目担当スーパーバイザーは李敬(中国)の各氏であったようです。
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