2018年アジア競技大会:種目別跳馬の演技

2018 Asian Games Jakarta (INA) EF VT


2018年ジャカルタ・アジア競技大会:種目別跳馬の演技です。

SHEK Wai-Hung (HKG)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/25.69.17514.775
2.ロペスKasamatsu Lay 2/15.68.9500.114.450
Total:14.612

1本目、脚をしっかり閉じた素晴らしい姿勢のドラグレスクを見せる。着地もほぼ決め、もっとEスコアが出てもいい印象。2本目のロペスも空中姿勢は最後まで良好。着地は大きく1歩ライン外に出てしまったが見事な2本を揃えた。


KIM Hansol (KOR)


DEPenScore
1.ヨー2Hdsp Front Lay 5/25.69.27514.875
2.ドリッグスKasamatsu Lay 3/25.29.3250.314.225
Total:14.550

1本目、ヨー2をまとめると、2本目のドリッグスもほぼ着ピタという跳越を見せる。しかし、表示されたスコアには0.3のペナルティが。採点規則における「演技開始、または終了時にD1審判に合図・礼をしない」のペナルティが適用されたようで、確かに2本目の跳越後、D1審判席のある画面手前側を向いていない。異例の判定となった。


PRAYOKO Agus (INA)


DEPenScore
1.ル・ユーフTsukahara Double Pk5.68.62514.225
2.シューフェルトYurchenko Lay 5/25.28.82514.025
Total:14.125

1本目、空中姿勢の良好なル・ユーフを見せるが、着地で大きく後ろに動いていまう。2本目のシューフェルトも大きめの1歩となる。


4th YULO Carlos Edriel (PHI)


DEPenScore
1.ドリッグスKasamatsu Lay 3/25.29.15014.350
2.ローチェHdsp Double Front5.27.77512.975
Total:13.662

1本目、空中姿勢の良いドリッグスは片足大きめの1歩に留める。しかし、2本目のローチェが惜しくも尻もちとなってしまった。


5th RI Se-Gwang (PRK)


DEPenScore
1.ローチェHdsp Double Front5.27.9000.312.800
2.リ・セグァンKasamatsu Double6.08.00014.000
Total:13.400

1本目、表示されていたのは技番号I-91、Dスコア5.6のブラニクだったが、実施ではひねってリ・セグァン2(D:6.0)を狙ってきた。しかし、判定はなんとDスコア5.2。屈身姿勢が不十分、さらにひねりも不足と見られ、ローチェの扱いとなったか。2本目のリ・セグァンも低い着地となり手を突いてしまった。


6th LE Thanh Tung (VIE)


DEPenScore
1.前転とび前方伸身宙返り2回ひねりHdsp Front Lay 2/15.28.80014.000
2.ドリッグスKasamatsu Lay 3/25.29.1752.012.375
Total:13.187

1本目はヨー2(D:5.6)の予定だったが、ひねり不足で2回ひねりの判定となる。2本目はドリッグスだったため採点規則の「類似した第2局面の技」に抵触。実質的に、禁止されている2本目を跳んでしまったことになり、2.0のペナルティが課される。これも珍しい判定。


7th AEADWONG Nattipong (THA)


DEPenScore
1.ドリッグスKasamatsu Lay 3/25.27.7250.312.625
2.ロウ・ユンHdsp Front Lay 3/24.88.87513.675
Total:13.150

1本目、ドリッグスで惜しくも転倒。2本目のロウ・ユンはまずまずの跳越を見せる。


8th JIM Man-Hin (HKG)


DEPenScore
1.ドリッグスKasamatsu Lay 3/25.27.80013.000
2.ロウ・ユン〈失敗〉Hdsp Front Lay 3/20.00.0000.000
Total:6.500

1本目の着地が前に大きく乱れると、2本目の跳越は完全に失敗となり0点の判定。厳しい判定ではあるが、「最初に足による着地が行われなかった場合」は0点となることが採点規則に明記されている。



リ・セグァンがDスコア6.0の跳越を2本跳ぼうとしましたが失敗。次いで難度が高かったのは5.6を2本揃えた石偉雄でした。石偉雄はなんとアジア競技大会2連覇を達成しています。

「演技終了時の礼」「類似した第2局面の技」など厳格な判定が相次いだ決勝となりました。2位のキム・ハンソルはペナルティがなければ平均点14.700になり、この判定で優勝を逃したということになります。記録によればD1審判はユーリー・クリュコフ(ロシア)、種目担当スーパーバイザーは李敬(中国)の各氏であったようです。

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