2018年ヨーロッパ選手権:種目別跳馬の演技

2018 Europeans Glasgow (GBR) EF VT


2018年ヨーロッパ選手権・グラスゴー大会:種目別跳馬の演技です。

DALALOYAN Artur (RUS)


DEPenScore
1.シライ/キム・ヒフンYurchenko Lay 3/15.69.40015.000
2.ブラニクHdsp Double Front Pk5.69.20014.800
Total:14.900

1本目は安定のシライ/キム・ヒフン。伸びやかな雄大な跳越で、空中姿勢も比較的良好。着地も軽く跳ねる程度に収める。2本目はブラニク。着地は前に大きく出てしまったが、素晴らしい空中姿勢を見せ、高いEスコアが出る。


RADIVILOV Igor (UKR)


DEPenScore
1.ドラグレスクHdsp Double Front 1/25.69.13314.733
2.ル・ユーフTsukahara Double Pk5.69.40015.000
Total:14.866

1本目、ドラグレスクは後ろに大きめの片足1歩。2本目、ル・ユーフはわずかに跳ねる程度の素晴らしい跳越を見せる。


LANKIN Dmitrii (RUS)


DEPenScore
1.ヨー2Hdsp Front Lay 5/25.69.13314.733
2.ドリッグスKasamatsu Lay 3/25.29.40014.600
Total:14.666

1本目、ヨー2は後ろに大きめの片足1歩。空中姿勢はかなり良い。2本目のドリッグスはほんのわずかに跳ねる態度に収めEスコアを伸ばす。


4th FRASCA Loris (FRA)


DEPenScore
1.ロペスKasamatsu Lay 2/15.69.2000.114.700
2.ドラグレスクHdsp Double Front 1/25.69.0000.114.500
Total:14.600

1本目、ロペスを軽々と跳んでいる印象。着地は後ろに大きめの片足1歩でわずかにラインを割ってしまう。2本目のドラグレスクも1歩ラインオーバー。


5th MEDVEDEV Andrey (ISR)


DEPenScore
1.ル・ユーフTsukahara Double Pk5.68.4330.113.933
2.ブラニクHdsp Double Front Pk5.69.1000.114.600
Total:14.266

1本目、素晴らしい空中姿勢のル・ユーフを跳ぶが着地でわずかに手を突いてしまった。跳越も横に流れラインオーバーとなる。2本目のブラニクも姿勢は良好だったが、後ろに大きめの1歩となりラインを割ってしまう。


6th KUZOVKOV Konstantin (GEO)


DEPenScore
1.アカピアンKasamatsu Lay 1/14.89.33314.133
2.シューフェルトYurchenko Lay 5/25.29.2000.114.300
Total:14.216

6位以下は難度がやや低くなる。1本目のアカピアンは空中姿勢も良く、着地もほぼピタリの実施。2本目のシューフェルトもいい実施を見せるが、前に1歩出た足がラインを割ってしまった。


7th DIMITROV Dimitar (BUL)


DEPenScore
1.ドリッグスKasamatsu Lay 3/25.29.16614.366
2.ロウ・ユンHdsp Front Lay 3/24.89.20014.000
Total:14.183

ドリッグスとロウ・ユンをともにまとめる。中心線に沿った正確な跳越を見せた。


8th REINHARDSSON Valgard (ISL)


DEPenScore
1.ドリッグスKasamatsu Lay 3/25.28.8000.113.900
2.ローチェHdsp Double Front5.27.83313.033
Total:13.466

1本目のドリッグスは着地が低くなり、出した足がラインを割ってしまう。空中姿勢にも乱れが目立つ。2本目のローチェは尻もちになってしまった。



Dスコア5.6の跳越を2本揃えた選手による上位争いとなりました。雄大な跳越、正確な空中姿勢、安定した着地を兼ね備えたダラロヤンが2連覇。ラジヴィロフは2位。同じロシアのランキンがDスコア5.2のドリッグスを跳びながらも良好な実施で3位に食い込みました。

この記事へのコメント

  • ユーマォ

    同じ価値点5.6の前方二回宙返り技であるドラグレスクとブラニクですが、やはり抱え込みのドラグレスクは足を開いた演技が多いですね。
    本家本元のようにピチッと足の揃った演技はとても美しく感じるのですが・・・。
    そういう観点では、ブラニクの方が「見た目きれいな演技」は多いと感じています。
    その点はやはりEスコアにも出ていそうですね。
    ブラニクは最近演技者が増えた印象ですが、着地が美しく止まるかどうかの勝負だと感じています。
    2018年08月20日 08:49
  • Ka.Ki.

    ブラニクは後半膝が曲がってしまう実施も少なくないので、やはり正確な屈身姿勢がより評価されることが望ましいと思います。
    2018年08月21日 23:26