2018年ヨーロッパ選手権:種目別あん馬の演技

2018 Europeans Glasgow (GBR) EF PH


2018年ヨーロッパ選手権・グラスゴー大会:種目別あん馬の演技です。

MCCLENAGHAN Rhys (IRL)


1.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
2.Gコンバイン2 Flops + R1080GII
3.Eフロップ4 FlopsEII
4.あん部馬背ロシアン1080°転向Russian 1080 btw PommelsEII
5.縦向き後ろ移動(2/3)Back Loop Travel 2/3BIII
6.マジャールMagyarDIII
7.シバドSivadoDIII
8.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
9.馬端馬背ロシアン1080°転向Leather Russian 1080DII
10.一把手上縦向き旋回倒立450°ひねり3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3 450EIV

D:6.5
E:8.800
Score:15.300

コモンウェルスゲームズで優勝したときと同じ構成。Gコンバインを優雅にこなし、最後まで安定感のある実施を見せた。


SELIGMAN Robert (CRO)


1.正交差横移動ひねり逆交差入れFront Double Scissor Travel SdwCI
2.横向き旋回1回ひねりCircle 1/1 SpindleDII
3.マジャール・シュピンデルLoop 1/1 SpindleDII
4.Eフロップ4 FlopsEII
5.ロスRussian Travel 3/3 360DIII
6.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
7.馬端馬背ロシアン1080°転向Leather Russian 1080DII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.ロシアン1080°転向下りRussian 1080DIV

D:6.1
E:8.766
Score:14.866

歴戦のベテランだが、2018年に入りロスを取り入れて難度を上げてきている。体を反るように伸ばした旋回が持ち味だが、ロシアン転向技はやや不安定な実施になった。


BERTONCELJ Saso (SLO)


1.正交差横移動ひねり逆交差入れFront Double Scissor Travel SdwCI
2.ショーンSohnEII
3.Eコンバイン2 Flops + R360EII
4.一把手上縦向き旋回Pommel LoopBII
5.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
6.マジャール・シュピンデルLoop 1/1 SpindleDII
7.マジャールMagyarDIII
8.シバドSivadoDIII
9.Eフロップ4 FlopsEII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:6.1
E:8.766
Score:14.866

横向き旋回1回ひねり(D)やE難度の下り技を使うこともあるが、基本的にはこれがほぼフル構成。鬼門のコンバインを何とか乗り切ると、後半は安定感を取り戻して最後まで演技を通した。


4th BELYAVSKIY David (RUS)


1.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
2.ショーンSohnEII
3.Eコンバイン2 Flops + R360EII
4.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
5.マジャール・シュピンデルLoop 1/1 SpindleDII
6.Eフロップ4 FlopsEII
7.縦向き後ろ移動(2/3)Back Loop Travel 2/3BIII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:6.2
E:8.600
Score:14.800

2017年世界選手権ではロス(D)を入れてDスコア6.4としていたが、基本的には6.2のこの構成を用いている。終始安定感のある実施を見せるが、シバドでポメルに接触し旋回がわずかに乱れてしまった。


5th KUKSENKOV Nikolai (RUS)


1.正交差倒立Front Scissor to HdstDI
2.横向き旋回CircleAII
3.Eコンバイン2 Flops + R360EII
4.Eフロップ4 FlopsEII
5.ブスナリBusnariFII
6.正面横移動連続(あん部馬背着手)Front Travel 3/3 Hands btw PCIII
7.トン・フェイTong FeiDIII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:6.0
E:8.633
Score:14.633

2016年まではブスナリ系の技を2つ入れて難度を大きく稼いでいた。他にウ・グォニアン(E)なども持つが、今回は大会を通じてこの構成。多彩な技と安定した実施が持ち味で、危なげなく演技を通す。


6th UDE Filip (CRO)


1.正交差横移動ひねり逆交差入れFront Double Scissor Travel SdwCI
2.一把手上縦向き旋回Pommel LoopBII
3.マジャール・シュピンデルLoop 1/1 SpindleDII
4.縦向き前移動(1/2)Front Loop Travel 1/2BIII
5.あん部馬背ロシアン360°転向Russian 360 btw PommelsCII
6.ベレンキBelenkiDIII
7.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:5.5
E:8.500
Score:14.000

交差の後はブスナリ(F)やフロップを実施しようとしたと思われるが、いずれも上手くいかずループを繰り返すだけになってしまった。あん部馬背に移動してからのロシアン転向も当然1080°の予定だったはずだが360°で馬端に移動してしまう。予選のDスコアは6.1で、決勝では6.4あたりまで狙っていたものと思われる。ここまで思いどおりにいかなくても後半は本来構成に立て直して演技を終えてしまうのはさすが。


7th WHITLOCK Max (GBR)


1.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
2.横向き旋回CircleAII
3.Eコンバイン2 Flops + R360EII
4.Eフロップ4 FlopsEII
ブスナリ〈落下〉Busnari
5.マジャール・シュピンデルLoop 1/1 SpindleDII
6.開脚マジャールFlair MagyarEIII
7.ウルジカ2Urzica2EIII
8.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
9.馬端馬背ロシアン1080°転向Leather Russian 1080DII
10.DSA倒立450°ひねり3/3移動下りDSA to Hdst Travel 3/3 450EIV

D:6.3
E:7.700
Score:14.000

調子よくフロップ技をクリアしたように見えたが、続くブスナリでひねり戻れずあん馬に立ち尽くしてしまった。後半、開脚マジャールの後はウルジカ2で後ろ移動をしている。以前は開脚シバド(E)を使っていたが角度減点を避けるために技を替えたのだろうか。予定のDスコアは6.7~6.8だったと思われる。ブスナリ以外は終始安定した実施を見せていただけに悔やまれる落下となった。


8th PAKHNIUK Petro (UKR)


1.正交差倒立Front Scissor to HdstDI
2.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
3.Eフロップ4 FlopsEII
4.Dコンバイン2 Flops + R180DII
5.縦向き前移動(1-2-5)Front Loop Travel 1-2-5DIII
6.シバドSivadoDIII
7.ロスRussian Travel 3/3 360DIII
8.馬端馬背ロシアン1080°転向Leather Russian 1080DII
9.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
10.ロシアン1080°転向下りRussian 1080DIV

D:6.2
E:7.566
Score:13.766

終盤、ウ・グォニアンで大きく旋回が乱れる。落下は逃れて何とか演技を終える。



強豪がずらりと名を揃えたあん馬の決勝、落下も少なく見ごたえのある戦いとなりました。ウデが予定どおりの構成であればDスコアは全員6.0以上ということになり、ヨーロッパ勢のレベルの高さがうかがえます。

マクレナガンはコモンウェルス、ヨーロッパと制していよいよ次は世界選手権が楽しみということになります。ウィットロックは予定のDスコアと落下減点を考えると十分優勝圏内だっただけに残念。セリグマンとベルトンチェリの両ベテランが全くの同点で並んで2位に。強敵のロシア勢をかわして歓喜の表彰台となりました。

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