2018年ワールドチャレンジカップ・コペル大会:種目別あん馬の演技

2018 World Challenge Cup Koper (SLO) EF PH


2018年ワールドチャレンジカップ・コペル大会:種目別あん馬の上位選手と日本人選手の演技です。

亀山耕平 KAMEYAMA Kohei (JPN)

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1.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
2.正交差倒立Front Scissor to HdstDI
3.ショーンSohnEII
4.Eフロップ4 FlopsEII
5.Eコンバイン2 Flops + R360EII
6.あん部馬背ロシアン720°転向Russian 720 btw PommelsDII
7.トン・フェイTong FeiDIII
8.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
9.ロスRussian Travel 3/3 360DIII
10.DSA倒立3/3移動下りDSA to Hdst Travel 3/3DIV

D:6.4
E:8.400
Score:14.800

ブスナリ(F)は抜いた構成。あん部馬背でのロシアン転向を720°としているのは予定どおりか。実施には調子の良さが伺える。


KURBANOV Nariman (KAZ)

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1.ミクラックMikulakDI
2.横向き旋回CircleAII
3.縦向き前移動(1-5)Front Loop Travel 1-5DIII
4.クルバノフKurbanovEIII
5.ニン・レイエス2Nin Reyes2EIII
6.Eコンバイン2 Flops + R360EII
7.ショーンSohnEII
8.Eフロップ4 FlopsEII
9.トン・フェイTong FeiDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立下りP Loop to HdstCIV

D:5.9 (EGR IV:0.3)
E:8.600
Score:14.500

縦向き前移動は一瞬の正面支持は認められないこともないが、Dスコアから逆算するとドリッグス(E)と判定されなかったか。終末技でも移動できずC難度になってしまう。予選のDスコアは6.3。


BERTONCELJ Saso (SLO)

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1.正交差横移動ひねり逆交差入れFront Double Scissor Travel SdwCI
2.ショーンSohnEII
3.Eコンバイン2 Flops + R360EII
4.一把手上縦向き旋回Pommel LoopBII
5.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
6.マジャール・シュピンデルLoop 1/1 SpindleDII
7.縦向き前移動(1-5)Front Loop Travel 1-5DIII
8.シバドSivadoDIII
9.Eフロップ4 FlopsEII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:6.1
E:8.200
Score:14.300

ワールドカップ常連のベテランスペシャリスト。実施の安定性が常に課題で、今回もコンバインやウ・グォニアンで足先が乱れるが、何とか演技を通す。


5th 杉野正尭 SUGINO Takaaki (JPN)

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1.正交差横移動ひねり逆交差入れFront Double Scissor Travel SdwCI
2.トン・フェイTong FeiDIII
3.Gコンバイン2 Flops + R1080GII
4.ウ・グォニアン〈落下して再試技〉Russian Travel 3/3 720EIII
5.マジャールMagyarDIII
6.シバドSivadoDIII
7.Eフロップ4 FlopsEII
8.ショーンSohnEII
9.ロスRussian Travel 3/3 360DIII
10.DSA倒立3/3移動下りDSA to Hdst Travel 3/3DIV

D:6.5
E:7.400
Score:13.900

難度は変わらないが、マジャール・シュピンデル(D)の替わりにトン・フェイを使っている。Gコンバインは見事成功させるが、ウ・グォニアンで惜しくも落下。やり直して難度は確保するが、縦向き前移動をE難度のドリッグスではなくマジャールにしているため、Dスコアは0.1下がって6.5となっている。



予選を杉野が1位、亀山が2位で通過し、日本人対決の決勝となりました。予選のDスコアはともに6.3でしたが、より高いDスコアで決勝に臨んだのは杉野。実施も高いEスコアが期待できるため優位と思われましたが、まさかの落下が出てしまいました。亀山が安定した実施で2013年世界チャンピオンの健在ぶりを見せつけることになりました。

この記事へのコメント

  • 伸身ローチェ

    亀山選手やりましたね、国際大会に出場する機会が減っていたように思うのですがその中で見事に力を見せてくれましたね。
    ところでちょっとわからないところがあるのですが、「縦向き前移動(1-5)」ってそれはドリッグスそのものではないんでしょうか。なぜD難度と認定されるのかがわかりません。そういえばどんな認定のための要件があるのかよく知りませんでした。
    あとショーンは格上げで本当に実施が増えましたね。一方ベズゴを見ることが少ないのはやはり難しさに相当違いがあったということなんでしょうね。
    2018年06月09日 00:23
  • Ka.Ki.

    『男子体操競技情報』に「縦向きとび前移動(馬端~馬端)(III-41:ドリッグス)は、明確なとびの後、両手同時正面支持を示した場合にE難度と判定し、それ以外はD難度(III-46:マジャール移動)とする。」とあります。これによれば、ベルトンチェリ選手の実施はD難度になるため「縦向き前移動(1-5)」としました。コリバノフ選手の実施であればドリッグスで認められていいと思うのですが、こちらはDスコアが合わないのでこの部分がD難度で判定されたものとしました。
    2018年06月09日 22:21
  • 伸身ローチェ

    なるほど「同時」というのが今回引っかかったんですかね。ただ「明確な飛び」(つまり「両手が同時にあん馬から離れる瞬間がある」でしょうか)も「両手が同時に付く」も厳密にみると相当厳しい条件に思えます。今回のクルバノフ選手の実施で本当に認定されないなら、実施できる選手はどれだけいるのだろうかと思ってしまいます。
    しかし最近増えてきた技というイメージなので、評価の仕方ももしかしたら考え途中のところがあるのかも……
    2018年06月10日 22:09