サイードレザ・ケイハ - 2018年ワールドカップ・バクー大会:あん馬の演技

KEIKHA Saeedreza (IRI)
2018 Individual Apparatus World Cup Baku (AZE) EF PH


2018年種目別ワールドカップ・バクー大会からサイードレザ・ケイハ(イラン)のあん馬の演技です。2017年のこの大会では「両把手を挟んで横向き旋回1回ひねり」を実施してケイハの名前を付けましたが、今年も超個性的な演技を披露してきました。なんと新技が2つ入っているようです。

交差技からすぐに両ポメルを挟んだ旋回に移ります。まず実施してきたのは両ポメルを挟んでシュテクリA/Bの動きをする「両把手を挟んで上向き転向」。アメリカの国内大会でエリス・マノンが行った演技を旧サイトでも紹介しました。その時にも書きましたがおそらくD難度で判定されているものと思われます。

両把手を挟んで上向き転向 Direct Stöckli outside Pommels
20180326_01.png

続いてこれもレア技のピネーロ(両把手を挟んで下向き転向)を入れた後は、ウルジカ2(開脚旋回縦向き3/3移動1回ひねり)で後ろに移動していきます。こちらは2017年8月のNewsletter #32で通達されたばかりの技です。

そして開脚マジャールの後に間髪を入れず実施してくるのが「両把手を越えて縦向き後ろ移動ひねり」とでも言うべき新技。実は2017年の豊田国際ですでに行っていたりしました。同じ構造の1/2or2/3移動の技がC難度であること、ニン・レイエス2(E)と対称的な構造の技であること、そしてDスコアからの逆算によりE難度で判定されていると考えてよさそうです。

両把手を越えて縦向き後ろ移動ひねり Back Travel over Both Pommels 1/2 Spindle
20180326_02.png

最後は得意のアイヒホルンとシュピンデルを決めて予定の構成を完遂。「両把手を挟んで上向き転向」はFIG公認の国際大会ではおそらく初めて、「両把手を越えて縦向き後ろ移動ひねり」も豊田国際の後に特段の通知はなされていませんが、もしかするとこの2技はケイハ3、ケイハ4になってしまうのでしょうか。


1.正交差横移動ひねり逆交差入れFront Double Scissor Travel SdwCI
2.両把手を挟んで上向き転向Direct Stöckli outside PommelsD?II
3.ピネーロCzechkehr outside PommelsDII
4.ウルジカ2Urzica2EIII
5.開脚マジャールFlair MagyarEIII
6.両把手を越えて縦向き後ろ移動ひねりBack Travel over Both P 1/2 SpindleE?III
7.開脚シバドFlair SivadoEIII
8.アイヒホルンFlair 1/1 Spindle Travel and ReturnEII
9.横向き旋回1回ひねりFlair 1/1 SpindleDII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:6.4
E:8.166
Score:14.566
Rank:4th

この記事へのコメント

  • ストロングF

    毎回楽しく拝見させていただいています。
    20年来の体操ファンですが、最近やっとあん馬を理解してきました。
    開脚旋回を多用すると豪快で格好いいですね。
    ですが、開脚旋回はEスコアは厳しく判定されるんでしょうか?

    あん馬は奥が深いですね、まだまだ勉強不足ですが・・・
    2018年03月27日 20:42
  • Ka.Ki.

    いつもご覧いただきありがとうございます。

    あん馬は技が分かってくるととても面白いですよね。

    Eスコアは、体がよく伸びた雄大で質の高い旋回であれば、閉脚旋回でも開脚旋回でも高い点が出ると思いますし、そうでなければ減点されていきます。この大会でも李智凱選手がほぼ開脚旋回のみの演技でEスコア8.766という高得点を出しています。
    2018年03月28日 21:41