ユル・モルダウアー - 2018年アメリカンカップ:個人総合の演技

MOLDAUER Yul (USA)
2018 American Cup Chicago, IL (USA) AA


2018年のアメリカンカップはユル・モルダウアー(アメリカ)の連覇となりました。その演技を見ていきましょう。

#1 ゆか FX


1.前方伸身宙返り5/2ひねりFront Lay 5/2EII
2.後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返りひねりArabian Double 1/2DIII
3.前方伸身宙返り2回ひねりFront Lay 2/1DII
4.~前方伸身宙返り1回ひねり+ Front Lay 1/1CII(CV:0.1)
5.シュピンデル・ゴゴラーゼ1/1 Spindle to GogoladzeDI
6.ゴゴラーゼGogoladzeCI
7.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
8.~前方伸身宙返りひねり+ Front Lay 1/2BII(CV:0.1)
9.後方伸身宙返り2回ひねりBack Lay 2/1CIII
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:5.8
E:8.866
Score:14.666

技の順番を若干変えているが、基本的に従来どおりの構成。最初の前方5/2と最後の後方3回で少し跳ねたが、それ以外の着地は全て止めてみせた。


#2 あん馬 PH


1.正交差横移動ひねり逆交差入れFront Double Scissor Travel SdwCI
2.正交差ひねり逆交差入れFront Double ScissorBI
3.横向き旋回1回ひねりFlair 1/1 SpindleDII
4.正面横移動連続(あん部馬背着手)Front Travel 3/3 Hands btw PCIII
5.開脚マジャールFlair MagyarEIII
6.開脚シバドFlair SivadoEIII
7.Dフロップ3 FlopsDII
8.Dコンバイン2 Flops + R180DII
9.一把手上縦向き旋回Pommel LoopBII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:5.6
E:8.466
Score:14.066

2018年から開脚マジャール、シバドを入れて難度を上げている。以前入れていたロス(D)は抜いており、Dスコアは5.6と2017年の最高と変わっていない。


#3 つり輪 SR


1.後ろ振り上がり中水平支持Back Uprise to MalteseEIII
2.アザリアンBack Roll to CrossDII
3.中水平支持MalteseDII
4.ヤマワキYamawakiCI
5.屈身ヤマワキYamawaki PkDI
6.ホンマ十字懸垂Whippet to CrossDIII
7.後ろ振り上がり開脚上水平支持Back Uprise to Strd PlancheCIII
8.ほん転逆上がり倒立Felge to HdstCI
9.後方車輪倒立経過Back Giant thru HdstBI
10.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下りDouble Back 2/1EIV

D:5.7
E:8.633
Score:14.333

つり輪は2017年から変わらぬ構成。いつもながら着地が非常に安定している。


#4 跳馬 VT


DEPenScore
ドリッグスKasamatsu Lay 3/25.29.53314.733

高さはそれほどでもないように見えるが、着手や空中での姿勢は素晴らしく、着地でわずかに跳ねるが9.533という高いEスコアを出す。


#5 平行棒 PB


1.前方開脚5/4宙返り腕支持5/4 Front StrdDI
2.棒下宙返り倒立Basket to HdstDIII
3.棒下宙返りひねり倒立Basket 1/2 to HdstEIII
4.ディアミドフDiamidovCI
5.後方車輪倒立Back Giant to HdstCIII
6.車輪ディアミドフGiant DiamidovDIII
7.懸垂前振り後方かかえ込み宙返りひねり腕支持Giant Back Toss 1/2DIII
8.ハラダFront Uprise Back Toss 1/2DII
9.伸腕屈身力倒立Pike Press to HdstBI
10.前方かかえ込み2回宙返りひねり下りDouble Front 1/2FIV

D:5.9
E:8.600
Score:14.500

伸身のフォキンではなくかかえ込みの宙返りにするなどしてDスコアは少し抑えている。着地をほぼ止めてここでも高いEスコアを出す。


#6 鉄棒 HB


1.ヤマワキYamawakiDII
2.エンドーEndoBIII
3.ツォウ・リミンZou LiminCI
4.アドラー1回ひねり片逆手Jam 1/1 to MGDIII
5.アドラーひねりJam 1/2DIII
6.コバチKovacsDII
7.後方片手車輪1 Arm Back GiantBI
8.後方とび車輪1回ひねりHop 1/1CI
9.後方とび車輪3/2ひねりHop 3/2 to MGCI
10.後方伸身2回宙返り1回ひねり下りDouble Back Lay 1/1DIV

D:5.3
E:8.366
Score:13.666

鉄棒も2017年から基本的にこの構成。アドラー系で膝が曲がるのが相変わらず気になるが、ここでも着地を止めて全体としてはいい実施を見せる。

Total Score:85.964 (Total D:33.5)
Rank:1st



2017年にウィンターカップアメリカンカップ全米選手権の3冠を達成したモルダウアーがアメリカンカップの2連覇も果たして見せました。先々週のウィンターカップではゆか、あん馬、つり輪のみの演技だったため、仕上がり具合が気になっていましたが、しっかり6種目で安定した演技を揃えてきました。

合計Dスコアは33.5で2017年とほぼ同じ水準。世界のオールラウンダーと比べ高くはありませんが、何よりも高いEスコアが持ち味。さらにあん馬や平行棒では現時点でも難度を上げられる余地があります。まずはウィンターカップを制したサミュエル・ミクラックとの全米選手権での対決が楽しみなところです。

この記事へのコメント