Uchimura's New Skill on PH
内村航平がこの時期温暖なオーストラリア・ブリスベンに渡りトレーニングをしていると報じられていますが、その内村が自身のInstagramで練習動画を公開してくれました。
報道によれば、渡航に際し「平行棒と鉄棒とつり輪でやっていきたい技がある」と発言していたそうですが、まず披露してくれたのはなんとあん馬。開脚旋回のマジャールとシバドです。2017年のルール改訂でE難度に格上げされ、あん馬のスペシャリストを中心に取り入れる選手が増えている技。内村の開脚旋回は珍しいですが、見事な実施を見せています。
開脚旋回ばかりに目を奪われてしまいますが、その後にも注目です。動画では成功していませんが、E難度の下り技に挑戦しているように見えます。これまで内村のあん馬は閉脚のマジャール、シバドからD難度の倒立下りでしたから、この3技をE難度にするとDスコアは一気に0.3も上がることになります。
演技の終盤で難度を上げるのは非常に大変なことだと思いますが、内村のこの動画を見ていると難なくやってくれそうな気もします。是非とも試合で見せてほしいものです。もちろん、平行棒、鉄棒、つり輪の新構成にも大いに期待したいと思います。
また、内村は復帰戦として3月にカタール・ドーハで開催される種目別のワールドカップに出場する予定だとも報じられています。近年、内村はオリンピックと世界選手権を除くと海外の大会には派遣されておらず、実現すれば2010年4月のフランス国際以来になるはずです。極めて珍しいことですが、もちろん10月に同じドーハで開催される世界選手権を見据えてことでしょう。こちらも非常に楽しみです。
この記事へのコメント
太一
今回の内村選手のオーストラリア合宿の内容が昨夜のHERO´Sで一部知ることができましたね。
新たな取り組みで明らかになったのは、つり輪の後転中水平、平行棒のリチャード、そしてなんと鉄棒のブレットシュナイダー。
さらにここで紹介されたあん馬の開脚旋回の移動技。
今まで彼の開脚旋回はほとんど見る機会がなかったのですが、正面指示になった時の足先の軌跡は馬体からよく浮いており華麗な捌きですね。このような完成度の高い縦向きトーマスが出来るとは…。
29歳という年齢でまだ引き出しがあるなんて、さすがです。
今年彼はどんな新構成で新たな姿を見せてくれるのか、想像するとワクワクしますね。
S&G
初めて見る美しい開脚旋回に驚き見入ってしまいました。
専門的なことが全くわからなかったのですが、
こちらで、とても丁寧に解説いただき大変勉強になりました。
豪州合宿で取り組んでいる技や練習の成果が今後の試合で見られるのがとても楽しみです。
今年はどんな構成になるのでしょう。
Ka.Ki.
HERO'S、いい特集でしたね。平行棒の技はツォラキディスのようにも見えました。ブレットシュナイダーは内村選手らしい鋭いひねりだったと思います。
開脚旋回もさすがの実施で惚れ惚れしますね。まずはドーハのワールドカップが待ち遠しいです。
Ka.Ki.
記事がご参考になったのであれば幸いです。内村選手の構成、本当に楽しみですね。
太一
平行棒で前振り上がり3/4ひねりから単棒倒立になることを繰り返していることから推察すると、ご指摘のようにリチャードというよりツォラキディスを狙っているようですね。
これが完成すればG難度。
実際に演技に入れるまでいかなくとも、これらの取り組みから、全種目通じかなりの変貌を見せてくれそうです。
ドーハが待ち遠しい!
ユーリ
今年も内村選手から目が離せません!
Ka.Ki.