2017 Routine of the Year
新サイトに移っても「今年の演技」を選んでいきたいと思います。タイトルがルーチン・オブ・ザ・イヤーに変わったのは、英語としてはこちらの方がより「今年の演技」に近いっぽいから。当ブログらしくより「演技構成」に着目して選んでいきたいという思いもあります。
2017年の「今年の演技」はこちら。6月の全日本種目別選手権で優勝した内村航平の鉄棒です。
1. | 屈身コバチ | Kovacs Pk | E | II | |
---|---|---|---|---|---|
2. | カッシーナ | Cassina | G | II | |
3. | ~コールマン | + Kolman | E | II | (CV:0.2) |
4. | シュタルダーとび3/2ひねり片大逆手 | Stalder Hop 3/2 to MG | D | III | |
5. | アドラーひねり | Jam 1/2 | D | III | |
6. | ゲイロード2 | Gaylord2 | E | II | |
7. | アドラー1回ひねり逆手 | Jam 1/1 to UG | E | III | |
8. | ヤマワキ | Yamawaki | D | II | |
9. | 後方とび車輪1回ひねり | Hop 1/1 | C | I | |
10. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり下り | Double Back Lay 2/1 | E | IV |
D:6.9
E:8.850
Score:15.750
Rank:1st
落下なく通した演技としては現在でも鉄棒の世界最高Dスコアとなる構成です。2017年のルール改訂で、同一グループの技は5技まで実施することが可能となりました。また、鉄棒ではバー上の技との組合せ加点がなくなり、この種目で高いDスコアを得るためには、手放し技を5つ入れること、手放し技を連続して組合せ加点を稼ぐこと、バー上の技でも難度の高い技を入れることが明確になりました。
この鉄棒のDスコアの考え方はいずれ記事にしたいとも考えていますが、内村のこの構成は、難度の高い手放し技を5つ入れ、カッシーナ~コールマンの連続で0.2の組合せ加点を稼ぎ、バー上の技も高難度と、2017-2020年ルールにおける鉄棒の演技構成として一つの到達点であり、今後の試金石とも言えるものだと思います。
全日本種目別では実施もまとめて、ぶっちぎりの優勝。世界選手権での負傷は本当にショックでしたが、2018年は再び内村らしい美しい鉄棒の演技が見られるものと期待しています。
新ルールによる東京オリンピックまでの4年間の始まりとともに、当ブログも新サイトであらためてスタートを切ってみたわけですが、更新ペースをともかくとすれば何とかまた1年間続けることができたようです。ご覧いただいた皆さま、本当にありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。
この記事へのコメント
ツク
来年も詳しい方目線での記事楽しみにしています(^^)
あき
確かに、今年はこの演技が素晴らしかったですね。内村選手の上限はどこか・・・
考えましたが、まさかのモントリオールでした。
トップを走った選手は、この辺り少し休むのも良いと思います。
何れにしろ、彼はレジェンドです。既に。
彼が来年から東京までどう動くか、ひねり王子が何をするか・・・
楽しみですね。
site運営、引き続き頑張って下さい!!
体操好きのY
内村選手の怪我は残念でしたが、きっと不屈の闘志でまた戻ってきてくれると信じたいですね。
管理人さまもお体に気をつけて、よいお年をお過ごしください。
Ka.Ki.
今年も1年ご覧いただきありがとうございました。どこまでもただの体操好きが書いているブログですが、来年もやれるだけやれたらと思います。よろしくお願いします。
Ka.Ki.
今年もご覧いただきありがとうございました。
内村選手は本当にまさかでしたね。白井選手はスペシャリストとしてもオールラウンダーとしても目が離せませんし、来年も楽しみです。
来年もできるだけ頑張ってみたいと思います。よろしくお願いします。
Ka.Ki.
今年もご覧いただきありがとうございました。来年は内村選手の復帰が楽しみですね。
お気遣いいただきありがとうございます。体操好きのYさんもよいお年をお過ごしください。