ニキータ・ナゴルニー - 2017年メキシコオープン:個人総合の演技

NAGORNYY Nikita (RUS)
2017 Mexican Open Mexico City (MEX) AA


メキシコオープンは2011年に始まった新しい大会です。日本も例年選手を派遣していますが、今年はワールドカップ・コトブス大会や全日本団体選手権と日程が重なったためか派遣がありませんでした。

優勝したのはニキータ・ナゴルニー(ロシア)。任意の4種目の得点で順位が争われたようですが、ナゴルニーは6種目を演技し、合計で87点に近い得点をたたき出しています。その演技を見ていくことにしましょう。

DスコアとEスコアの内訳が判っていません。よってDスコアは手元の計算による非公式、Eスコアは決定点からの逆算となっています。ご注意ください。

#1 ゆか FX


1.リューキンTriple BackHIII
2.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりDouble Back 2/1EIII
3.前方伸身宙返り2回ひねりFront Lay 2/1DII
4.~前方かかえ込み2回宙返り+ Double FrontDII(CV:0.2)
5.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
6.~前方伸身宙返りひねり+ Front Lay 1/2BII(CV:0.1)
7.後方かかえ込み2回宙返り1回ひねりDouble Back 1/1DIII
8.フェドルチェンコFedorchenkoCI
9.開脚座から力十字倒立Split Press to Japanese HdstCI
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:6.4
E:8.000
Score:14.400

着地こそ弾かれたがリューキンをすっかり自分のものとしており、その後の新月面やD+Dの連続技には余裕すら感じられる。引かれるところは引かれたかEスコアはそれなりだが、演技はよくまとまっている。


#2 あん馬 PH


1.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
2.ショーンSohnEII
3.Eフロップ4 FlopsEII
4.Dコンバイン2 Flops + R180DII
5.シュテクリBDSBBII
6.一把手上縦向き旋回Pommel LoopBII
7.縦向き後ろ移動(2/3)Back Loop Travel 2/3BIII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:5.6
E:8.300
Score:13.900

B難度技も多くDスコアは5.6と際立って高いわけではないが、無難に演技を通す。終末技のスムーズさはいかにもロシアの選手といった感じでさすが。


#3 つり輪 SR


1.後方伸腕伸身逆上がり中水平支持Back Roll to MalteseFII
2.後方け上がり中水平支持Back Kip to MalteseEIII
3.ナカヤマBack Lever to CrossDII
4.屈身ヤマワキYamawaki PkDI
5.ヤマワキYamawakiCI
6.ホンマ十字懸垂Whippet to CrossDIII
7.後ろ振り上がり開脚上水平支持Back Uprise to Strd PlancheCIII
8.ほん転逆上がり倒立Felge to HdstCI
9.後ろ振り上がり倒立Back Uprise to HdstCI
10.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下りDouble Back 2/1EIV

D:6.0
E:8.630
Score:14.630

後半はC難度技が続くがDスコアは6.0とオールラウンダーとしてはハイレベル。新月面の着地を小さな跳ねに抑える。


#4 跳馬 VT


DEPenScore
ドラグレスクHdsp Double Front 1/25.69.50015.100

得意のドラグレスクで素晴らしい着地を決め、9.500というEスコアを出す。


#5 平行棒 PB


1.後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持Back Uprise Front Pk to SupDII
2.シャルロBasket to 1 Rail HdstEIII
3.単棒ヒーリー1 Rail HealyEI
4.棒下宙返りひねり倒立Basket 1/2 to HdstEIII
5.後方車輪倒立Back Giant to HdstCIII
6.マクーツMakutsEI
7.ヒーリーHealyDI
8.ディアミドフDiamidovCI
9.ディアミドフひねり5/4 Diamidov to 1/4DI
10.前方かかえ込み2回宙返りひねり下りDouble Front 1/2FIV

D:6.4
E:8.660
Score:15.060

Dスコア6.4という難度の高い構成を目立ったミスなく通す。着地もほぼ止める。


#6 鉄棒 HB


1.ヤマワキYamawakiDII
2.トカチェフTkatchevCII
3.~モズニク+ MoznikEII(CV:0.1)
4.伸身トカチェフTkatchev LayDII
5.~リンチ+ LynchDII(CV:0.2)
6.ツォウ・リミンZou LiminCI
7.エンドーEndoBIII
8.エンドー1回ひねり大逆手Endo 1/1 to ElDIII
9.大逆手車輪Giant ElBI
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:5.9
E:7.967
Score:13.867

コバチ系の連続技も持つが、今回はトカチェフ系の連続技を2つ行う。Dスコアを抑えて演技をまとめた。

Total Score:86.957 (Total D:35.9)
4 Event Total:59.190
Rank:1st



4種目を超えて演技した場合は得点の高い4種目が採用されることになります。その点数は59.190となり、2位のマンリケ・ラルドゥエ(キューバ)に0.723の差を付けての優勝となりました。

世界選手権やワールドカップほどのレベルの大会ではありませんが、Eスコアはしっかり採点されていた感があります。そんな中、6種目を大きなミスなく演技しこれだけの得点を出したのは特筆すべきことでしょう。やはり力のある選手だと思います。

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