REMKES Christopher (AUS)
2017 Worlds Montreal (CAN) QF FX
2017年世界選手権・モントリオール大会、FIGの予選動画からいくつか気になった演技を紹介していきます。まずはクリストファー・レムケス(オーストラリア)のゆかの演技です。
タンブリングが7本、その全てが2回宙返りというとんでもない構成です。最初の2本は前方ダブルにつなぐ連続技、中盤は伸身月面、伸身新月面、新月面と畳みかけ、最後はアラビアンと伸身ダブルです。同一対角線の使用制限が廃止され、このようにタンブリングを7本入れてもそれほど無理がなくなりました。
実施では後方着地は安定していましたが、前方着地がことごとくラインオーバーとなってしまいました。さすがに0.5点もライン減点を受けると苦しいものがあります。このあたりをまとめられれば、Dスコアは高いものがあるだけに世界の表彰台も夢ではなくなってきます。
1. | 前方伸身宙返り2回ひねり | Front Lay 2/1 | D | II | |
---|---|---|---|---|---|
2. | ~前方かかえ込み2回宙返り | + Double Front | D | II | (CV:0.2) |
3. | 前方伸身宙返り | Front Lay | B | II | |
4. | ~前方屈身2回宙返り | + Double Front Pk | E | II | (CV:0.1) |
5. | 後方伸身2回宙返り1回ひねり | Double Back Lay 1/1 | E | III | |
6. | 後方伸身2回宙返り2回ひねり | Double Back Lay 2/1 | F | III | |
7. | 後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり | Double Back 2/1 | E | III | |
8. | フェドルチェンコ | Fedorchenko | C | I | |
9. | 後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返り | Arabian Double | D | III | |
10. | 後方伸身2回宙返り | Double Back Lay | D | III |
D:6.5
E:7.066
Pen:0.5
Score:13.066
Rank:62nd
この記事へのコメント
おんちっち
この方は、着地はずれまくっていますけど、
高さが凄いですね~!
新月面も簡単な技に見えてしまいます(苦笑)
パワフルなウィッテンバーグ選手とは
違った魅力を感じる選手が居たのですねぇ。
こっこ
しかし、同一対角線を連続で往復する単調な演技も多く、この選手のような7節の演技であわただしい印象を受ける演技もあるのは残念です。来年以降にもっと洗練されることに期待ですね。
初心者
前方でしか着地しないレジェンドレ選手とか。
レムケス選手は確か去年シライ3を申請してましたがやる予定はあるのですかね?
Ka.Ki.
伸身月面なんか最後まで身体が伸びていていいと思いますね。確かに、ウィッテンバーグ選手とは使っている技こそ共通点がありますが、受ける印象はまた違った感じで魅力がありますね。
Ka.Ki.
2回宙返りは増えましたね。確かに、対角線を2往復した後、短いタンブリングでコーナーを変えてグループI、そして終末技といった単調な演技が増えてきました。とはいえ、レムケス選手のこの構成までくると、さすがに脱帽という感じがしています。
Ka.Ki.
2015年の豊田国際で白井選手、ペネフ選手と同時に新技申請して話題になりましたね。
ペガン
登場人物の台詞に「なにぃーあの技は」な感じで
勝手に頭の中でやり取りまでが思い浮かぶ様な。
(笑)
Ka.Ki.
ペガン
返信有り難う御座います。体操ファンが泣いて喜びそうな技のオンパレードですが、私としては最後のスワンドッペルを見れたのが最高でした。(ガンバファンとして)しかし、この選手は少なくとも床に関しては、何でも出来そうですね。
Ka.Ki.
E難度の前方5/2ひねりや、終末技で3回ひねりをやっていたこともありましたから、ひねりも全然いけますからね。確かにゆかは何でもできそうです。