アンドレイ・ムンテアン - 2017年世界選手権:平行棒の演技

MUNTEAN Andrei Vasile (ROU)
2017 Worlds Montreal (CAN) QF PB


2017年世界選手権・モントリオール大会:予選から、平行棒で新技申請をしていたアンドレイ・ムンテアン(ルーマニア)の演技です。

「前振り上がり開脚抜き懸垂」を新技申請、最初に実施してきました。腕支持バブサーとも言える微妙な技です。C難度の判定ですが、以前からB難度の前振り上がり開脚抜き倒立を構成に入れており、その替わりに使っているため、この技で実質的にDスコアをアップさせているということになります。

リオデジャネイロオリンピックでも平行棒のファイナリストに残った実力者ですが、シャルロ(E)から単棒ヒーリー(E)の成功率が常に課題です。2017年のルール改訂で、単棒ヒーリーにつなげなかった場合はシャルロもD難度の棒下倒立扱いになってしまうため、かなりDスコアを落とすことになってしまいます。予定のDスコアは6.0だったと思われますが、今大会は残念ながら予選落ちとなってしまいました。


1.前振り上がり開脚抜き懸垂Front Uprise Strd Cut to HangCII
2.後ろ振り倒立Back Swing to HdstAI
3.棒下宙返りひねり倒立Basket 1/2 to HdstEIII
4.棒下宙返り倒立Basket to HdstDIII
5.ヒーリーHealyDI
6.モイMoyCIII
7.バブサーBhavsarEIII
8.伸腕屈身力倒立Pike Press to HdstBI
9.チッペルトTippeltDIII
10.後方屈身2回宙返り下りDouble Back PkDIV

D:5.5
E:8.366
Score:13.866
Rank:35th

この記事へのコメント

  • 初心者

    個人的にC難度だと盛り上がりに欠けますが
    名前付くとなるとこういうのも分からなくはない気がして複雑ですね・・
    2017年10月17日 14:01
  • Ka.Ki.

    こういった従来技の派生的な技、しかもより難度が低い技にも名前を付けるべきなのかというのは常々疑問に思っています。

    事あるごとに書いていますが、かつてはその選手のまさに代名詞と言える個性的、独創的、驚異的な技に限って名前が付けられており、それはたいへんに名誉なことであったはずです。個人的な思いではありますが、今でも名前が付いたからには自身の代名詞として大切に使い続けてほしいという気持ちがあります。近年は発表して名前は付いたけどそれっきりという事例も多いので。
    2017年10月17日 21:13
  • 初心者

    コメントありです。
    そのうちアームタナカとかも申請されそうですよね(こっちは難度は高いけど)
    アームキンテロくらいやれば価値ありそうですが。

    素人なんであまり突っ込めませんが腕支持系とかも探せば結構出てきそうですね。
    あん馬も詳しくないけど結構その手のC~D難度ありそう。
    2017年10月18日 17:28
  • 初心者

    逆に難易度下げた技で認められなかったのがブスナリ選手の移動がないパターンでしたっけ?これは同一人物だからでしょうかね?
    2017年10月18日 17:40
  • Ka.Ki.

    アームタナカはずいぶん前に練習動画を見ましたが、発表される気配はないですね。キンテロに至ってはそのもの自体を全く見ないですし。

    ブスナリ選手が発表した技に名前が付かなかったのは、単に既存の技をダウングレードさせただけのものだったからでしょう。派生的な技とはまた事情が異なると思います。しかし、現在はケイハ2にまで名前が付いてしまうくらいなので、ダウングレード技の名前の扱いも分かったものではありません。
    2017年10月18日 21:26