2017年世界選手権:種目別あん馬の演技

2017 Worlds Montreal (CAN) EF PH


2017年世界選手権・モントリオール大会:種目別あん馬の演技です。



WHITLOCK Max (GBR)

1.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
2.Fコンバイン2 Flops + R720FII
3.Eフロップ4 FlopsEII
4.ブスナリBusnariFII
5.マジャール・シュピンデルLoop 1/1 SpindleDII
6.開脚マジャールFlair MagyarEIII
7.開脚シバドFlair SivadoEIII
8.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
9.馬端馬背ロシアン1080°転向Leather Russian 1080DII
10.DSA倒立450°ひねり3/3移動下りDSA to Hdst Travel 3/3 450EIV

D:6.9
E:8.541
Score:15.441

動画は25:58から、またはこちらから。シーズン前半を休養し、この世界選手権も種目を絞っての出場。格上げ技である開脚の縦向き移動を取り入れ難度アップを図る。コンバインはF難度まで回してDスコアを世界最高となる6.9とした。開脚シバドの角度など気になるところはあるが、実施もまずまずで高得点を叩きだした。


BELYAVSKIY David (RUS)

1.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
2.ショーンSohnEII
3.Eコンバイン2 Flops + R360EII
4.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
5.ロスRussian Travel 3/3 360DIII
6.マジャール・シュピンデルLoop 1/1 SpindleDII
7.Eフロップ4 FlopsEII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:6.4
E:8.700
Score:15.100

動画は11:20から、またはこちらから。予選でも見せていたがロスを取り入れて難度を上げている。セア倒立の角度はやや不足したかに見えたが、その後は非常に安定した旋回を見せる。終末技もスムーズで素晴らしい。


XIAO Ruoteng (CHN)

1.マジャール・シュピンデルLoop 1/1 SpindleDII
2.トン・フェイTong FeiDIII
3.Eフロップ4 FlopsEII
4.ブスナリBusnariFII
5.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
6.Dコンバイン2 Flops + R180DII
7.馬端馬背ロシアン1080°転向Leather Russian 1080DII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立450°ひねり3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3 450EIV

D:6.4
E:8.666
Score:15.066

動画は13:48から、またはこちらから。予選、個人総合はDスコア6.1だったが、種目別では勝負に出てきた。ブスナリを入れ、終末技もE難度にして6.4とする。実施も良かったが、わずかにベルヤフスキーに及ばず。


4th NADDOUR Alexander (USA)

1.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
2.正交差倒立Front Scissor to HdstDI
3.ショーンSohnEII
4.Eフロップ4 FlopsEII
5.Dコンバイン2 Flops + R180DII
6.横向き旋回1回ひねり[Flair | Circle] 1/1 SpindleDII
7.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
8.トン・フェイTong FeiDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:6.3
E:8.450
Score:14.750

動画は4:26から、またはこちらから。格上げになったショーンを取り入れ、替わりにマジャール(D)を外すというユニークな構成を取っている。予選はDスコア6.4でコンバインがE難度だったと思われるが、決勝ではバランスを崩したためD難度になった様子。横移動で次の技につなぎ上手くリカバリーした。


5th MERDINYAN Harutyun (ARM)

1.正交差横移動ひねり逆交差入れFront Double Scissor Travel SdwCI
2.Dコンバイン2 Flops + R180DII
3.Eフロップ4 FlopsEII
4.ブスナリBusnariFII
5.あん部馬背ロシアン1080°転向Russian 1080 btw PommelsEII
6.縦向き後ろ移動(2/3)Back Loop Travel 2/3BIII
7.馬端馬背ロシアン1080°転向Leather Russian 1080DII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立450°ひねり3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3 450EIV

D:6.2
E:8.500
Score:14.700

動画は29:28から、またはこちらから。安定した実施を見せるベテランのスペシャリスト。ブスナリなど難度の高い技も入るが、B難度技も構成に残っており、Dスコアは6.2と決勝進出者の中では高くない。目立ったミスなく演技を通す。


6th WENG Hao (CHN)

1.正交差倒立Front Scissor to HdstDI
2.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
3.Eフロップ4 FlopsEII
4.一把手上縦向き旋回〈Gコンバインが不認定〉Pommel LoopBII
5.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
6.馬端馬背ロシアン1080°転向Leather Russian 1080DII
7.マジャール・シュピンデルLoop 1/1 SpindleDII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:6.0
E:8.500
Score:14.500

動画は19:41から、またはこちらから。質の高い旋回を見せる中国の若手。Dスコア6.5の構成のはずだったが、採点に時間がかかり、出たDスコアは6.0。コンバインで2フロップからロシアン転向とすべきところが3フロップになっていたため、Dフロップとなりその後の1ポメル上の技は無効になったものと思われる。すでにEフロップを行っているため、Dフロップも繰り返しとなり、B難度のループのみが認定された模様。痛恨の構成ミスとなってしまった。


7th VERNIAIEV Oleg (UKR)

1.正交差倒立Front Scissor to HdstDI
2.ショーンSohnEII
3.一把手上縦向き旋回倒立1回ひねり3/3移動下ろして開脚支持P Loop to Hdst 3/3 360 Lower to SupEII
4.シュテクリBDSBBII
5.Eコンバイン2 Flops + R360EII
6.あん部馬背ロシアン1080°転向Russian 1080 btw PommelsEII
Eフロップ〈落下〉4 Flops
7.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立450°ひねり3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3 450EIV

D:6.4
E:7.300
Score:13.700

動画は16:42から、またはこちらから。Dスコア6.7を狙って順調に演技を進めていたが、フロップで落下してしまう。


8th BERTONCELJ Saso (SLO)

1.正交差横移動ひねり逆交差入れFront Double Scissor Travel SdwCI
2.横向き旋回CircleAII
ショーン〈落下〉Sohn
3.Eコンバイン2 Flops + R360EII
4.横向き旋回1回ひねりCircle 1/1 SpindleDII
5.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
6.マジャール・シュピンデルLoop 1/1 SpindleDII
7.マジャールMagyarDIII
8.シバドSivadoDIII
9.Eフロップ4 FlopsEII
10.一把手上縦向き旋回倒立450°ひねり3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3 450EIV

D:6.0
E:6.966
Score:12.966

動画は7:26から、またはこちらから。出だしのショーンでいきなり落下。予定のDスコアは6.4か。その後の演技も脚割れが目立った。



ルール改訂後初の世界選手権ですが、多くの選手が格上げになった技を積極的に取り入れ、スペシャリストたちの戦いは早くもヒートアップしています。Dスコアは6.4もあれば十分に高いレベルですが、ウィットロックの6.9、ベルニャイエフの6.7など一部の選手がずば抜けた難度を持っています。

オリンピック金メダリストのウィットロックが世界選手権も2015年に続き2連覇。ここぞというところで登場して無類の強さを発揮します。ベルヤフスキーが見事な実施で2位に。肖若騰は僅差の3位でしたが、決勝で難度を上げてしっかり通してくるあたりさすがの強さを見せました。

この記事へのコメント

  • 伸身ローチェ

    WENG Hao選手は残念なことになってしまいましたね。
    しかしGコンバインの後半部分、1ポメル上ロシアン1080°は単独で難度認定されませんでしたっけ?
    E難度になった記憶があるんですが…
    2017年10月12日 22:06
  • Ka.Ki.

    ルール改訂でフロップとコンバインは直接連続できなくなりましたが、そもそもフロップやコンバインの後に1ポメル上で行われる技を続けることが無効ということのようです。2017年版採点規則のQ&Aにもそのような記述があります(あん馬のQ3です)。
    http://gymnastik.exblog.jp/24998799/

    1ポメル上ロシアン1080°転向は単独でやればE難度ですね。個人的にはこれで取ってあげればいいような気もしますが、Dスコアを見るにそうはならないようですね。
    2017年10月13日 23:50
  • ショーン・オロスコ

    難度が格上げされた開脚マジャール移動ですが、
    ウィットロックと李智凱はこの技の移動する時の手の着き方が
    普通のマジャール移動の時と逆になっているのが面白いと感じました。

    それによって馬体の縦軸に対しての角度がほぼ真っすぐ、
    減点されないと思われるレベルまで改善しているのも凄いですし
    (縦方向もしくは上からの映像が無いので
    普段と体の向きが逆になっているだけで
    減点される角度の逸脱があっても見辛いのかもしれませんが)
    今後流行するのではないかと思わされる画期的な技術ではないかと
    個人的には思います。
    2017年10月14日 23:29
  • Ka.Ki.

    閉脚のときは抜きのときに前に移動していて、開脚のときは入れのときに前に移動しているということでいいでしょうか。ポメルも使わなくなっていますし、マニアックですが面白いですね。

    ウィットロック選手の開脚シバドの角度はかなり気になりますし、そもそも個人的にはこの開脚縦向き移動の難度設定に疑問を持ってはいるのですが。
    2017年10月15日 21:38