Tanaka Piked on PB
鄧書弟(中国)が全運会で平行棒の屈身タナカを実施しています。
屈身タナカ Tanaka Piked

全運会ではG難度で判定されたようです。タナカがF難度なので単純に考えればそうなりますが、何かもやもやしたものを感じるのは自分だけではないでしょう。屈身ベーレもそうですが、膝を曲げた懸垂から宙返りに入る技ではどうしても屈身になるタイミングが気になってしまいます。
屈身ベーレは「最初の後方宙返りから明確な屈身姿勢を示さなければならない」と通達されています。これが徹底されているかも微妙なところではありますが、この屈身タナカも上の図のようにひねりをかけるタイミングから屈身で行うのが理想ではないかと考えます。
平行棒の宙返り技では、かかえ込みと屈身が同一枠になっている技も少なくありません。例えばいわゆる車輪ライヘルトなどがそうです。2回宙返り技でかかえ込みと屈身が同一枠になっている技は今のところないはずですが、この屈身タナカが今回のような実施で発表された場合には議論を産むことになるかもしれません。
この記事へのコメント
伸身ローチェ
あと最後のスローにもなっていた降り技は閉脚姿勢への意識が見られますね。珍しいものを見ました。
Ka.Ki.
タージマハル
平行棒の車輪系は、膝を曲げることによりベーレや、ライヘルト、車輪ディアミドフといった発展をみせていった経緯があるため、膝を曲げることが容認されていると聞いたことがあります。
おっしゃる通り、一度懸垂時に膝を曲げるので、姿勢に関して他の種目同様の評価は難しくなりますよね(つり輪での屈身グチョギーを懸垂時に膝を曲げてもいいのか、鉄棒で伸身トカチェフする際に懸垂時に膝を曲げていいのか等)
さらには、今回の屈身の田中に関しては、屈身の姿勢を見せようとして、早くひねりすぎると両バーが邪魔になってしまうため、一度バーより上がらないと屈身の姿勢を作れないのも、問題になりますね(屈身ベーレと違って)。
そう考えると、伸身のライヘルトも技として??っという感じがします。ひらきもみられないですし。。。
Ka.Ki.
屈身宙返りの技である以上、究極的にはバーの真下を通過した後は直ちに膝を伸ばして屈身姿勢で残りの局面を捌くべきだと思います。実際には難しいのでしょうが…。
最近の平行棒は微妙な技が次から次へと発表・認定・命名されていて、個人的には疑問を感じることが少なくありません。