NAGORNYY Nikita (RUS)
2017 Russian Cup Yekaterinburg EF FX
2017年ロシアカップ、種目別ゆか優勝のニキータ・ナゴルニーの演技です。
急成長を続けるロシアの若きエースがまたゆかでとんでもない演技を披露しました。まずはすっかりおなじみになったH難度のリューキン、そして新たにF難度の新月面ひねりを入れてきました。連続技も強烈です。ともに0.2の加点が得られるD+D以上の組合せ、特に前方2回~前方ダブルひねりのD+Eは初めて見ました。
Dスコアはついに7.0。白井健三の現時点での世界最高Dスコア7.2にいよいよ肉薄してきました。着地の1歩でどうなるか分からない点差。世界選手権での対決がとても楽しみです。
1. | リューキン | Triple Back | H | III | |
---|---|---|---|---|---|
2. | 後方かかえ込み2回宙返り5/2ひねり | Double Back 5/2 | F | III | |
3. | 前方伸身宙返り2回ひねり | Front Lay 2/1 | D | II | |
4. | ~前方かかえ込み2回宙返りひねり | + Double Front 1/2 | E | II | (CV:0.2) |
5. | 後方伸身宙返り5/2ひねり | Back Lay 5/2 | D | III | |
6. | ~前方かかえ込み2回宙返り | + Double Front | D | II | (CV:0.2) |
7. | 後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり | Double Back 2/1 | E | III | |
8. | フェドルチェンコ | Fedorchenko | C | I | |
9. | 開脚座から力十字倒立 | Split Press to Japanese Hdst | C | I | |
10. | 後方伸身宙返り3回ひねり | Back Lay 3/1 | D | III |
D:7.0
E:8.200
Score:15.200
Rank:1st
DスコアとEスコアの内訳が判っていません。よってDスコアは手元の計算による非公式、Eスコアは決定点からの逆算となっています。ご注意ください。
この記事へのコメント
Azalea
最近はナゴルニー選手はじめロシア選手の成長が凄まじいですね
来年の世界選手権の団体はロシアがかなり脅威になりそうですね
伸身ローチェ
私が知る限りではロシアでリューキンを使えるのは二人、もう一人の演技にも期待しています。
ぺガン
実施する選手か増えてきて体操ファンとしては嬉しいかぎりですが、前から思っていたのですが何故、日本の選手勢は三回宙
に挑戦(実施)する選手がいないのでしょうか?
白井選手が行う伸身二回宙三回ひねりも確かに派手で見応えは
あるし、それはそれで凄いのですが、どうしても日本勢はひねり系の大技に偏ってる❓ 気がします。お国柄もしくは人種による身体的な面での理由(例えば脚力が日本人とは絶対的な差がある)とか何か理由があるのでしょうか?個人的にとても気になりますし、以前こちらのサイトで前方の三回宙の動画を拝見し近い将来、現在の日本選手勢の得意とするひねり系の大技
では外国勢に勝てなくなってくるのではと感じました。
因みに決して日本人選手をけなしているわけではないです。
初心者
>ナダルさん
30年くらいまえに日本でも3宙できた選手が鹿屋体育大?にいたらしいです。詳細は分かってません・・・ワタナベ?ってひとだっけ?
100mを10秒台で走れるくらい足が強かったとかなんとか
ここは管理人さんが詳しいと思われます。
まあ、リューキンはG難度では実際やる人がいないのと
日本人は白井選手の影響なのかひねり系で戦う選手が多いので(五島選手、早坂選手、加藤選手とか)
Ka.Ki.
いつもご覧いただきありがとうございます。
このところのロシアの成長は本当にすごいですね。団体についてはまったく同感です。、東京オリンピックもですが、まずは2年ぶりの団体戦となる来年ですね。とても楽しみです。
Ka.Ki.
ナゴルニー選手のリューキンは安定していますね。今年の初めに白井選手がDスコア7.2で来たときは、今サイクルこそ誰も敵わないのではと思ってしまいましたが、あっという間に分からなくなってしまいました。
ロシアカップではランキン選手のほか、アブリャジン選手までリューキンを使ってきました。また記事にしたいと思います。
Ka.Ki.
ご指摘のとおり身体面の事情やその国々での指導法といった、まさにお国柄だと思っています。
昨今の団体戦では、日本はゆかでライバルたちを大きくリードしていましたが、いつまでもそうではいられないかもしれないですね。一方で、かつて弱いといわれていた種目が現在はそうでもなくなったりしています。ルールの変遷もあるでしょうが、このあたりも時代とともに移り変わっていくものなのかもしれません。
Ka.Ki.
組合せ加点が2回までになったので、今サイクルのゆかではD+D以上の組合せが非常に重要になってくると思います。
渡部弘嗣さんですね。母校の鹿屋体育大学のサイトに詳しいページがありますよ。
http://people.nifs-k.ac.jp/taisou/sankaityuu.html
二世代ほど前の日本体操協会のサイトには動画もあったのですが。
初心者
コメントありがとうございます。
そういえば、床はひねり技の連発に偏らないようにっていう制限なのかもですが
鉄棒の手放し技は回数制限ないっぽいですね。
かつてのゾンダーランド選手みたいに連発されても大丈夫?って判断なんですかね?
まあ、鉄棒の手放し制限したらしらけそうではありますが・・
>ペガン様
すみません、どういうわけか名前を間違えてました・・・申し訳ありません
なんでナダルって書いちゃったんだ俺( ;∀;)
ぺガン
日本人選手でも三回宙を実施する選手がかっては存在していたのですね。教えて下さって有り難う御座います。
しかし四半世紀以上も前ですか。ゆかは三回宙の難しさをつくづく感じる事実です。
>KaKi様
仰有るとおり、ゆか競技、単体で考えるのではなく、六種目
全体でみれば日本勢の実施技術の進歩は外国勢に負けないですね。
そもそも今回、私が三回宙の件でこちらに書き込ませていただいた理由は3つありまして、1つ目は三回宙の本家、リューキン選手や中国の李小双選手の時代と違って現在のゆかはスプリングが仕込まれているので当時のそれとでは跳躍力が格段に
違っている点。スプリングが仕込まれてない時代で三回宙が
可能だったのなら現在のゆかで三回宙を実施するのは少なくとも当時と比べて実施しやすいのではと考えたからです。
2つ目は、白井選手の様に伸身リジョソンを実施できる程の
技術を持っている選手、もしくは実施できるポテンシャルが
ある選手なら伸身姿勢で二回宙、加えて、三回ひねりができる
運動エネルギーを持っているならば三回宙も現在の技術なら
技の発表当時に比べれば困難ではないと考えた点。
最後の3つ目は、ジャンルは違うのですがYouTubeで上がっているブレイクダンスの動画で黒人の方がほとんど助走なしで
二回宙返りを行っていたのを観たので助走+ロンダート+バク転
で加速をつける体操競技なら例え幻の技と云われた三回宙でも
オリンピック出場選手クラスならいけるのではと考えた点。ただ三回宙に限らず高難度の技は選手達にとっては危険を伴うので素人が好き勝手言いやがってと思われるのは当然だと思います。ダラダラと長文を書かさしていただきましたが要は日本勢が実施するリューキンを出来れば観たいということです。
個人的には日本のエース内村選手を筆頭に白井選手、谷川選手、安里選手など素人目には三回宙か出来るのではないかと期待させてくださる方達がいらっしゃるので。
Ka.Ki.
鉄棒は回数の制限がないどころか、トップ10技に含まれている必要はないとまでルールに書いてあるんですよね。今のところ実例がないので問題にはなっていませんが、理論上は難度表にある手放し技を延々と連続して加点が得られることになりますよね。
Ka.Ki.
確かにゆかの改良も考えると、かつての時代より取り組みやすい状況にはなっているでしょうね。
一方で、今日の体操競技においては難度の高い10技を揃える必要があるということも重要な事実であると思います。ひねり技や2回宙返り技と異なり、ゆかの難度表にある3回宙返り技は現在リューキンのみです。演技全体の構成、発展性や応用性といったものを考えたとき、3回宙返りに取り組むことにどれだけのメリットがあるのか、選手やコーチなど競技に直接携わっている方々は十分に考えられているのだと思います。
おそらくペガンさんが書かれた選手たちは、やるだけなら全く問題なくできてしまっているのではないでしょうか。