ユル・モルダウアー - 2017年全米選手権:個人総合の演技

MOLDAUER Yul (USA)
2017 USA Nationals Anaheim, CA Day 1 AA


2017年の全米選手権はユル・モルダウアーが優勝しました。2日間の合計で競うタフな大会ですが、得点の高かった1日目の演技を見ていきます。

#1 ゆか FX


1.前方伸身宙返り5/2ひねりFront Lay 5/2EII
2.後ろとびひねり前方かかえ込み2回宙返りひねりArabian Double 1/2DIII
3.シュピンデル・ゴゴラーゼ1/1 Spindle to GogoladzeDI
4.ゴゴラーゼGogoladzeCI
5.前方伸身宙返り2回ひねりFront Lay 2/1DII
6.~前方伸身宙返り1回ひねり+ Front Lay 1/1CII(CV:0.1)
7.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
8.~前方伸身宙返りひねり+ Front Lay 1/2BII(CV:0.1)
9.後方伸身宙返り2回ひねりBack Lay 2/1CIII
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:5.8
E:8.750
Score:14.550

ウィンターカップやアメリカンカップから構成は変わっていないが、シュピンデル・ゴゴラーゼの要件変更にしっかり対応している。着地をよくまとめて好調なスタートを見せる。


#2 あん馬 PH


1.正交差横移動ひねり逆交差入れFront Double Scissor Travel SdwCI
2.正交差ひねり逆交差入れFront Double ScissorBI
3.横向き旋回1回ひねりFlair 1/1 SpindleDII
4.正面横移動連続(あん部馬背着手)Front Travel 3/3 Hands btw PCIII
5.ロスRussian Travel 3/3 360DIII
6.Dフロップ3 FlopsDII
7.Dコンバイン2 Flops + R180DII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3DIV

D:5.6
E:8.550
Score:14.150

新たにロスを入れ、前移動もC難度からD難度に変えてDスコアを大きく上げている。目立ったミスなく演技を通す。


#3 つり輪 SR


1.後ろ振り上がり中水平支持Back Uprise to MalteseEIII
2.アザリアンBack Roll to CrossDII
3.中水平支持MalteseDII
4.ヤマワキYamawakiCI
5.屈身ヤマワキYamawaki PkDI
6.ホンマ十字懸垂Whippet to CrossDIII
7.後ろ振り上がり開脚上水平支持Back Uprise to Strd PlancheCIII
8.ほん転逆上がり倒立Felge to HdstCI
9.後方車輪倒立経過Back Giant thru HdstBI
10.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下りDouble Back 2/1EIV

D:5.7
E:9.150
Score:14.850

構成は変わっていない。力技の決めも良く、着地も止めて高いEスコアを出す。


#4 跳馬 VT


DEPenScore
ドリッグスKasamatsu Lay 3/25.29.40014.600

切れのあるドリッグスを跳ぶ。着地は両足後ろに1歩下がったがここでも高得点を出す。


#5 平行棒 PB


1.前方開脚5/4宙返り腕支持5/4 Front StrdDI
2.棒下宙返り倒立Basket to HdstDIII
3.棒下宙返りひねり倒立Basket 1/2 to HdstEIII
4.ディアミドフDiamidovCI
5.後方棒上宙返り倒立Back Toss to HdstCI
6.後方車輪倒立Back Giant to HdstCIII
7.車輪ディアミドフGiant DiamidovDIII
8.フォキンGiant Back Toss Lay 1/2EIII
9.ハラダFront Uprise Back Toss 1/2DII
10.前方かかえ込み2回宙返りひねり下りDouble Front 1/2FIV

D:6.1
E:8.600
Score:14.700

ここでも難度を上げている。新たに取り入れたのは最初の爆弾カット。フォキンも上手く決め、着地もその場でわずかに跳ねる程度に抑える。


#6 鉄棒 HB


1.懸垂振り出し倒立StemAIII
2.ヤマワキYamawakiDII
3.エンドーEndoBIII
4.ツォウ・リミンZou LiminCI
5.アドラー1回ひねり片逆手Jam 1/1 to MGDIII
6.アドラーひねりJam 1/2DIII
7.コバチKovacsDII
8.後方片手車輪1 Arm Back GiantBI
9.後方とび車輪1回ひねりHop 1/1CI
10.後方伸身2回宙返り1回ひねり下りDouble Back Lay 1/1DIV

D:5.1
E:8.700
Score:13.800

最後の鉄棒ではホップターンひねりを抜いており、Dスコアを抑えている。アドラー系の実施で膝が曲がるのが気になるが、全体的な実施は良く、着地もピタリと決める。

Total Score:86.650 (Total D:33.5)
Combined Total:171.600
Rank:1st



2日目の演技ではあん馬と平行棒で難度を抑え、鉄棒では落下も出てしまい84.950というスコアでしたが、2日間の合計で見事な優勝を果たしました。持ち前の実施の良さを保ちつつ、アメリカンカップから合計Dスコアを0.5も上げているのは素晴らしいの一言です。

モルダウアーはこれでウィンターカップアメリカンカップと合わせて3冠を達成。これは1998年、1999年のブレイン・ウィルソン以来ということになるはずです。アメリカの若きエースが急成長を続けています。

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