サム・オールダム - 2017年ヨーロッパ選手権:鉄棒の演技

OLDHAM Sam (GBR)
2017 Europeans Cluj-Napoca (ROU) QF HB


ヨーロッパ選手権からその他の演技を少し。サム・オールダム(イギリス)の予選:鉄棒の演技です。

鉄棒得意の選手でDスコアも6.3と高いですが、今回はミスが出てしまいました。コールマンがバーに近くなって車輪に続けることができず、け上がりでの処理になっています。2017年のルール改訂では新たに「宙返りを伴いバーを越える手放し技は車輪に続けなければならない」という規定ができました。コバチ系やゲイロード系の手放し技がこれに当たり、このように車輪に続けられない場合は0.3の減点となります。

また、そのけ上がりでもバーを越えることができず、そのままシュタルダーにつなげています。これも単純な方向転換として構成上の欠点となります。こちらも0.3の減点です。アドラーひねりでも角度減点を受けていると思われますが、それ以外の実施はなかなか良かっただけに惜しまれる鉄棒の演技になりました。


1.ヤマワキYamawakiDII
2.コバチKovacsDII
3.コールマンKolmanEII
4.伸身トカチェフTkatchev LayDII
5.~リンチ+ LynchDII(CV:0.2)
6.アドラー1回ひねり逆手Jam 1/1 to UGEIII
7.ツォウ・リミンZou LiminCI
8.アドラーひねりJam 1/2DIII
9.後方とび車輪1回ひねりHop 1/1CI
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:6.3
E:7.208
Score:13.508
QF Rank:16th

この記事へのコメント

  • 体操好きっ子

    いつも楽しく拝見させて頂いています。
    ルール改正で昨年より点数が乏しく見えますが、見ている方も慣れないといけませんね。
    6種目の中では鉄棒は花形ですので、今後も見応えのある手放し技を楽しみにしていますが、やはりコバチ系・トカチェフ系が多くなるのでしょうね。同じ構成でも実施する人が違えば全く違う印象が残るので、それはそれで楽しみです。
    2017年05月02日 09:26
  • Ka.Ki.

    いつもご覧いただきありがとうございます。

    このオールダム選手の演技に関しては、記事に書いたような減点を受けていますので、得点は妥当ではないかと思っています。

    鉄棒の手放し技は5技までになって見応えのある演技が増えそうですね。連続技にしやすいコバチ系、トカチェフ系がやはり多くなるとは思いますが、格上げになったデフ、ヴィンクラー、ペガンといった技も今より出てくるのではないでしょうか。より多彩な演技が見られることを期待しています。
    2017年05月02日 22:48