新しく名前が付いた技(2017年4月)

New Named Elements (Apr. 2017)


FIG公式サイトで8つの新技に名前が付いたことが公表されました。いずれもリオデジャネイロオリンピック以降、2016年後半から2017年にかけてワールドカップなどで発表された新技です。リンク先のページには図も動画も載っているので、ここであらためて紹介する必要はないくらいですが、一応見ていくことにしましょう。

跳馬 VT

シライ3 発表者:白井健三 SHIRAI Kenzo (JPN)
・シェルボ2回ひねり
・D:5.4(グループV)
・2017年種目別ワールドカップ・メルボルン大会で発表

MAG_V_SHIRAI_3_(JPN).jpg


当ブログではこちらの記事で演技を紹介しました。白井が跳んだシェルボ2回ひねりはやはり過去に実施例のない技でした。これでシライの名が付く技はゆかで3つ、跳馬で3つということに。


ゆか FX

ゴシマ 発表者:五島誉博 GOSHIMA Takahiro (JPN)
・前方伸身宙返り7/2ひねり
・G難度(グループII)
・2017年DTBポカール・チームチャレンジで発表

MAG_FX_GOSHIMA_(JPN).jpg


当ブログではこちらの記事で演技を紹介しました。国内はおなじみだった五島の前方7/2。国際大会で見事にチャンスをものにしました。


サパタ 発表者:ZAPATA Rayderley Miguel (ESP)
・前方かかえ込み2回宙返り3/2ひねり
・G難度(グループII)
・2016年種目別ワールドカップ・コトブス大会で発表

MAG_FX_Zapata_(ESP).jpg


旧サイトのこちらの記事で演技を紹介しました。発表時はF難度で判定されましたが、2017年のルール改訂で前方ダブル1回ひねりがF難度に格上げされたため、この技もG難度になりました。


あん馬 PH

ケイハ 発表者:KEIKHA Saeedreza (IRI)
・両把手を挟んで横向き旋回1回ひねり
・F難度(グループII)
・2017年種目別ワールドカップ・バクー大会で発表

MAG_PH_KEIKHA_(IRI).jpg


当ブログではこちらの記事で演技を紹介しました。この技も以前から難度表には載っていた技。イランの選手の名前が付いた技は初めてとなります。


つり輪 SR

チョラック 発表者:COLAK Ibrahim (TUR)
・懸垂から伸腕で引き上げ脚上挙十字懸垂
・E難度(グループII)
・2017年種目別ワールドカップ・メルボルン大会で発表

MAG_SR_COLOK_(TUR).jpg


当ブログではこちらの記事で演技を紹介しました。まだ未発表だった脚上挙十字懸垂の一つ。この大会の決勝では入れていませんでしたが、せっかく名前が付いたので大事に使ってほしいものです。


平行棒 PB

バボス 発表者:ADAM Babos (HUN)
・前振り開脚抜き直接懸垂
・C難度(グループI)
・2016年ワールドチャレンジカップ・ソンバトヘイ大会で発表

MAG_PB_BABOS_(HUN).jpg


ソンバトヘイのワールドチャレンジカップは動画があまり上がらなかったため、ノーマークの技でした。支持からのバブサーといった感じですが実に微妙な技です。腕支持からや棒下振り出しからといった派生技も生まれてしまいそうな気がします。


バウマン 発表者:BAUMANN Christian (SUI)
・懸垂前振り片腕支持3/4ひねり単棒倒立経過、軸手を換えて3/4ひねり支持
・F難度(グループIII)
・2017年種目別ワールドカップ・ドーハ大会で発表

MAG_PB_BAUMANN_(SUI).jpg


いわゆる車輪マクーツがやっと発表されました。後方車輪倒立技は2回までという制限の枠に入る技になると思われます。


ギャニオン 発表者:GAGNON Joel (CAN)
・棒下から後方かかえ込み宙返りひねり腕支持
・C難度(グループIII)
・2016年ワールドチャレンジカップ・ソンバトヘイ大会で発表

MAG_PB_GAGNON_(CAN)-1.jpg


いわゆる棒下ライヘルト。これまたソンバトヘイで発表された微妙な技です。平行棒にはすでに棒下宙返りひねり腕支持や棒下振り出しひねり腕支持といった技があり、表記も非常に悩ましいところ。英語の"Basket roll"という表記もこれまで例がなかったと思います。

この記事へのコメント

  • ロン

    少し昔の記事になりますが失礼します。チョラックは残された数少ない(最後?)の脚上挙十字懸垂でもありますが懸垂から伸腕で引き上げの技でもありますね。懸垂から引き上げの技で残っているのは引き上げ倒立位でしょうか、バランディン2以上に大変そうに思えますしまだ実施を見たことがありません。また興味があるところなのですが懸垂から(十字)倒立に引き上げる際に今あるような上水平経過ではなく逆上がりで正面水平懸垂経過で行うとどういう評価になるんでしょうね?私が想像するにもはや人間技ではない気がしています……
    2020年07月25日 03:58