鄒敬園 - 2017年ワールドカップ・ドーハ大会:平行棒の演技

ZOU Jingyuan (CHN)
2017 Individual Apparatus World Cup Doha (QAT) EF PB


1週遅れてやっと種目別ワールドカップ・ドーハ大会の演技を紹介できます。平行棒優勝の鄒敬園(中国)の演技です。

2月にメルボルン大会の演技を紹介したばかりですが、あれから1か月、早くも難度を上げてきました。最初の技をマクーツからツォラキディスにしてDスコアを0.2アップ、現時点で世界最高の6.8としています。ツォラキディスはマクーツと同じ動きを腕支持から行うという技ですが、G難度に相応しい難しさを持つ技で、これまで本家以外の使い手はいなかったと思います。

マクーツ系の技は中間の横向き倒立の局面で停滞すると減点となり、さらに2秒以上の停滞は不認定となります。この鄒敬園の実施は横向き倒立で大きく反ってしまい、立て直してやり切ったのはさすがですが、不認定になってもおかしくないところではありました。ギリギリのところだったとは思いますが、何とか認定されたようです。

その後の実施はどれも素晴らしく、リチャードのはまり具合などは目を見張るものがあります。着地も止めてEスコアは9.100、決定点は15.900という高得点となりました。ちなみに予選ではEスコア9.366、決定点16.166というとんでもない点数を叩きだしています。


1.ツォラキディスFront Uprise MakutsGII
2.リチャードFront Uprise DiamidovEII
3.後方車輪倒立Back Giant to HdstCIII
4.棒下宙返りひねり倒立Basket 1/2 to HdstEIII
5.棒下宙返り倒立Basket to HdstDIII
6.ササキ5/4 Front Strd to HangEI
7.バブサーBhavsarEIII
8.チッペルトTippeltDIII
9.ヒーリーHealyDI
10.前方かかえ込み2回宙返りひねり下りDouble Front 1/2FIV

D:6.8
E:9.100
Score:15.900
Rank:1st

この記事へのコメント

  • 太一

    難度が世界最高ながら各エレメントの実施も完成度が高く、素晴らしいですね。かつての具志堅選手のような棒下宙返りの上昇のスムーズさは観る者をうならせます。
    何度でも繰り返し見たい演技です。

    旧ルールからは技グループ点が下がり、ツォラキディスで反ってしまったことを考慮すると15.9という得点は本当にとんでもないですね。
    完璧に演技したら旧ルールならば16点の後半ということになりますかね。
    凄いです。

    彼は平行棒以外でもあん馬、つり輪でも世界選手権のファイナリストのレベルに近いと思われますし、他の種目も昨年の演技を見るに床は弱いという印象がなく、鉄棒は離れ技が伸身トカチェフかヤマワキのどちらか一つしか入っていませんが、スイングがとても伸びやかなので飛躍的に難度が伸びるかもしれません。

    そうなると、団体、個人総合では脅威の存在ですね。

    日本の選手も彼の素晴らしい技術に負けないよう、気を引き締めて強化をしていって欲しいと思います。
    2017年04月04日 19:39
  • Ka.Ki.

    車輪や棒下宙返りも素晴らしいですよね。得意種目と比べてゆかや鉄棒はまだまだかなという印象もありますが、この若さですからどんどん伸びてくるでしょうし本当に脅威ですね。仰るとおり、日本の同世代の選手には特に頑張ってほしいと思います。
    2017年04月04日 22:55
  • ユーマォ

    ツォラキディス、惜しいですねー。
    腕支持マクーツ、やはり相当難しいのでしょうね・・・
    それより、ルール改正の影響でしょうか?
    ルール改正以前は「本家含めて」全く見られなかったササキをちらほら見るようになった気がします。
    好きな技です。
    そして、この実施はつなぎ方含めて美しいと思います。
    自分の中ではベストオブの実施だと思います。
    2017年04月07日 00:29
  • Ka.Ki.

    個人的には、平行棒で懸垂になる技からけ上がりというのは、流れがよくない印象があってあまり好みではないです。しかし、この鄒敬園選手の実施は、とても切れがいいので、ササキ、バブサーとけ上がりが2つ続くわりには流れの悪い印象はないですね。素晴らしいと思います。
    2017年04月07日 22:52