オレグ・ベルニャイエフ - 2017年アメリカンカップ:個人総合の演技

VERNIAIEV Oleg (UKR)
2017 American Cup Newark, NJ (USA) AA


2017年アメリカンカップ、2位のオレグ・ベルニャイエフ(ウクライナ)の演技です。ベルニャイエフは2月のレイキャヴィーク・インターナショナル・ゲームズに続く個人総合の試合になります。

#1 ゆか FX


1.後方伸身宙返り7/2ひねりBack Lay 7/2EIII
2.~前方かかえ込み宙返り1回ひねり?+ Front 1/1 ?BII(CV:0.1)
3.後方伸身宙返り5/2ひねりBack Lay 5/2DIII
4.~前方かかえ込み宙返りひねり+ Front 1/2AII
5.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねりDouble Back 2/1EIII
6.前方かかえ込み2回宙返りDouble FrontDII
7.前方伸身宙返り5/2ひねりFront Lay 5/2EII
8.シュピンデル・ゴゴラーゼ1/1 Spindle to GogoladzeDI
9.開脚座から力十字倒立Split Press to Japanese HdstCI
10.後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:5.8
E:7.600
Pen:0.1
Score:13.300

前方ダブルの着地で大きく乱れラインオーバーの旗が上がる。その他の着地もあまり決まらずEスコアが伸びない。Dスコアは5.8が出ており、ここでは最初の連続技の前方1回ひねりがかかえ込みで取られてしまったものとした。決定点は13.300、9人中の4位と出遅れる。


#2 あん馬 PH


1.正交差倒立Front Scissor to HdstDI
2.一把手上縦向き旋回倒立1回ひねり3/3移動下ろして開脚支持P Loop to Hdst 3/3 360 Lower to SupEII
3.Eコンバイン2 Flops + R360EII
4.あん部馬背ロシアン1080°転向Russian 1080 btw PommelsEII
5.Eフロップ4 FlopsEII
6.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
7.馬端馬背ロシアン720°転向Leather Russian 720CII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立450°ひねり3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3 450EIV

D:6.5
E:8.200
Score:14.700

レイキャヴィークではセア倒立を2つ入れていたが、今回はE難度の旋回倒立技を復活させてきた。一方で馬端でのロシアン転向が1周少ないためDスコアは6.5で変わらずとなっている。高得点を出し2位に浮上。


#3 つり輪 SR


1.後方伸腕伸身逆上がり中水平支持Back Roll to MalteseFII
2.後ろ振り上がり中水平支持Back Uprise to MalteseEIII
3.ナカヤマBack Lever to CrossDII
4.ヤマワキYamawakiCI
5.屈身ヤマワキYamawaki PkDI
6.ホンマ十字懸垂Whippet to CrossDIII
7.後ろ振り上がり上水平支持Back Uprise to PlancheDIII
8.ほん転逆上がり倒立Felge to HdstCI
9.後ろ振り上がり倒立Back Uprise to HdstCI
10.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下りDouble Back 2/1EIV

D:6.1
E:8.533
Score:14.633

レイキャヴィークと同じ構成。ホンマ十字が少し揺れ、ほん転倒立がやや決まらなかったが、全体としては安定しており着地も止める。


#4 跳馬 VT


DEPenScore
ドラグレスクHdsp Double Front 1/25.68.83314.433

低い着地になり、珍しく前に大きく1歩踏み出してしまう。


#5 平行棒 PB


1.後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持Back Uprise Front Pk to SupDII
2.棒下宙返りひねり倒立Basket 1/2 to HdstEIII
3.シャルロBasket to 1 Rail HdstEIII
4.単棒ヒーリー1 Rail HealyEI
5.マクーツMakutsEI
6.チッペルトTippeltDIII
7.バブサーBhavsarEIII
8.ヒーリーHealyDI
9.ピータースBack Toss 1/4 to HdstDI
10.前方かかえ込み2回宙返りひねり下りDouble Front 1/2FIV

D:6.7
E:8.333
Score:15.033

シャルロから単棒ヒーリーにつなげ、Dスコア6.7のフル構成を通す。マクーツで足がバーに当たってしまったが、着地まで止めて15点の大台に乗せる。


#6 鉄棒 HB


1.ムニョス/ポッツォMunoz - PozzoEII
2.モズニクMoznikEII
3.アドラーひねりJam 1/2DIII
4.リンチLynchDII
5.アドラー1回ひねり片逆手Jam 1/1 to MGDIII
6.ヤマワキYamawakiDII
7.エンドー1回ひねり大逆手Endo 1/1 to ElDIII
8.エンドーEndoBIII
9.エンドーひねりEndo 1/2BIII
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:5.4 (EGR I:0.0)
E:8.200
Score:13.600

レイキャヴィークでは2度落下した鉄棒だが、この日は大きなミスなく通す。構成もE難度の手放し技2つなどほぼフルで来たものと思われるが、なんとトップ10技にグループIが入っていない。Dスコアが5.4となってしまう痛恨の構成ミス。

Total Score:85.699 (Total D:36.1)
Rank:2nd



ゆかと鉄棒で11点台を出してしまった2月の大会と比べると、6種目で安定した実施を揃えてきたとも言えますが、やはり足を引っ張ることになってしまったのはこの2種目でした。

特に鉄棒です。5種目を終えた時点でトップのユル・モルダウアー(アメリカ)との差は0.099。いくら鉄棒が得意ではないベルニャイエフとはいえ、モルダウアーの鉄棒のDスコアは5.3であり、逆転優勝はほぼ手中に納めたものと思われました。しかし最後にまさかのこの構成です。エンドーを1つ抜くだけでDスコアは0.4上がり、合計85.931のモルダウアーを逆転できていたことになります。

この記事へのコメント

  • 伸身ローチェ

    フルで通してEGR I:0.0とは世にも珍しいものを見ました。
    こういうルールだったんですね。特別要求に関しては「最も選手に有利になるように10技まで取る」だと思っていました。まさか上位10技に入っていないといけないとは…
    しかしならばなぜこのような構成になったのか…まったくもってわかりません。
    2017年03月08日 00:55
  • まよ

    お疲れ様です
    オレグは以前のDが確か40以上あったと思うので
    新ルールで2.9+組み合わせ加点等が無くなったとしても
    Dが低くなりすぎだな、と不思議に思っていました
    本来なら0.4高くなっていたはずだったんですね
    納得しました
    オレグには細かいミスがあったのでノーミスで演技されると
    やはりこわい選手ですね

    内村選手はこれらの試合を見て、Dを上げるよりも
    実施をしっかりした方が良いと思ったようで難度を予定していたより
    下げる戦術に変えるようですが、どう思われますか?

    試合によってEの厳しさが変わらなければ良いのですが
    2017年03月08日 11:02
  • Ka.Ki.

    >伸身ローチェさん
    私も個人的には「最も選手に有利になるように」でいいと思うんですけど、ルール上そう書いてはありませんし、こういうことになるんでしょう。

    普段グループIは1回ひねり大逆手(C)を入れてますよね。本人も演技後にしまったという表情をしているようにも見えますが、どうなんでしょうね。
    2017年03月08日 20:52
  • Ka.Ki.

    >まよさん
    A難度の車輪を数えるだけでも0.4のアップなので、普段どおりならもっとですね。もともとDスコアの高い選手ですし、新ルールで特段不利になった部分もないので、今後も個人総合戦線の中心選手であることは間違いないでしょう。

    内村選手が元々考えていた構成がどのようなものか分からないので何とも言えませんが、私もまよさんの「試合によってEの厳しさが変わらなければ良いのですが」と同じことは思っていました。

    新ルールでEスコアが厳しくなったと言われますが、明文化されている部分がそれほど変わっているわけではないですからね(あん馬の旋回の大きさや、鉄棒の膝のゆるみくらいでしょうか)。全体的な傾向としてEを厳しくというのは間違いなくあると思いますが、もし試合によって甘くなったりするとDが高い方が俄然有利になりますからね。
    2017年03月08日 21:12