ドネル・ウィッテンバーグ - 2017年ウィンターカップ:鉄棒の演技

WHITTENBURG Donnell (USA)
2017 Winter Cup Challenge Las Vegas, NV Prelims HB


2017年ウィンターカップからドネル・ウィッテンバーグの鉄棒の演技です。動画は予選から。

2017年のルール改訂で一気に2段階格上げされてG難度となった終末技ファーダン(後方屈身3回宙返り下り)を早速取り入れてきました。何ともこの選手らしいと言えるのではないでしょうか。姿勢、着地ともかなりの完成度を見せていると思います。

6種目に高い能力を持つオールラウンドな選手ですが、今大会はまだまだ本調子ではないという感じで4位に終わっています。この鉄棒もトップ10技にA難度が入る未完成の演技構成。ですが、2016年にはカッシーナ(G)を取り入れていたこともあり、いずれはDスコアが一気に0.6上がる可能性も十分にあります。世界の種目別戦線に食い込んでくることすらあり得ない話ではなくなってきました。


1.懸垂振り出し倒立StemAIII
2.伸身トカチェフTkatchev LayDII
3.後方とび車輪1回ひねりHop 1/1CI
4.シュタルダーとび3/2ひねり片大逆手Stalder Hop 3/2 to MGDIII
5.ムニョス/ポッツォMunoz - PozzoEII
6.ヤマワキYamawakiDII
7.アドラー1回ひねり逆手Jam 1/1 to UGEIII
8.アドラーひねりJam 1/2DIII
9.シュタルダーStalderBIII
10.ファーダンTriple Back PkGIV

D:5.9
E:7.850
Score:13.750

この記事へのコメント

  • 伸身ローチェ

    このファーダンは見事ですね…余裕があるように見えます。
    不遇な技でしたがこれからは使う選手も増えるのでしょうか?
    2017年02月22日 22:58
  • おんちっち

    屈伸の3回宙返りって格好良いですね!
    他の選手にもどんどん実施して貰いたいです。
    伸身ルドルフには見飽きたので(苦笑)

    この選手は手放し技の伸身姿勢も綺麗ですね。
    そして何より、筋肉が金メダル級です!(^^)
    2017年02月23日 07:35
  • Ka.Ki.

    >伸身ローチェさん
    脚も開きませんし、かなりの出来だと思います。仰るとおりファーダンはかかえ込みと同難度で不遇でしたよね。3回宙返り下りがまず全体的に増えると思いますが、2段階格上げのG難度ですから他にも取り入れる選手が現れるかもしれませんね。
    2017年02月23日 20:10
  • Ka.Ki.

    >おんちっちさん
    確かにこれまでは伸身新月面一辺倒でしたもんね。ウィッテンバーグは、パワフルでありながらもそれだけではない稀有な選手だと思います。
    2017年02月23日 20:13
  • 無燈ラテ

    いつも興味深く見させていただいております。
    無粋な突っ込みで恐縮なのですが、Fardanは、日本体操協会の出している採点規則2013年版によると「ファルダン」という読み方があてられています。
    もとより外国語をカタカナで表現するのには限界がありますし、読み方の国によって違うとはおもいますが(ZImmermannも英語風にジマーマンと呼ばれていますし)、気になったので指摘させていただきました。
    2017年02月24日 21:21
  • Ka.Ki.

    いつもご覧いただきありがとうございます。

    そうですね、ファルダンですね。当ブログでは他にも日本語版採点規則とは異なる表記をしているものがありますのでご了承いただきたいと思います。
    2017年02月25日 21:32