オレグ・ベルニャイエフ - 2017年レイキャヴィーク・インターナショナル・ゲームズ:個人総合の演技

VERNIAIEV Oleg (UKR)
2017 Reykjavik International Games (ISL) AA


まったくノーマークでしたが、アイスランドでこんな大会があったようです。体操だけでなく複数のスポーツが行われる総合競技大会。オレグ・ベルニャイエフ(ウクライナ)が個人総合に出場しています。

#1 ゆか FX


前方かかえ込み2回宙返りDouble FrontDII
前方伸身宙返り5/2ひねりFront Lay 5/2EII
開脚旋回1回ひねりFlair 1/1 SpindleBI
ゴゴラーゼGogoladzeCI
後方伸身宙返り3回ひねりBack Lay 3/1DIII

D:5.9
E:6.100
Pen:0.4
Score:11.600

動画が途中からなのでよく分からないが、6.100というEスコアのため、終末技以外にも大きな失敗があった模様。シュピンデル・ゴゴラーゼは、2017年からはこの捌きでは認定されないと思われるが、何しろ全体の構成が分からないのでどのように判定されたかも判らない。ここでは開脚旋回1回ひねりとゴゴラーゼに分割され、以降の旋回は不認定になったものとした。


#2 あん馬 PH


1.正交差倒立Front Scissor to HdstDI
2.逆交差倒立Back Scissor to HdstDI
3.Eコンバイン2 Flops + R360EII
4.あん部馬背ロシアン1080°転向Russian 1080 btw PommelsEII
5.Eフロップ4 FlopsEII
6.ウ・グォニアンRussian Travel 3/3 720EIII
7.馬端馬背ロシアン1080°転向Leather Russian 1080DII
8.マジャールMagyarDIII
9.シバドSivadoDIII
10.一把手上縦向き旋回倒立450°ひねり3/3移動下りP Loop to Hdst Travel 3/3 450EIV

D:6.5
E:9.050
Score:15.550

E難度の旋回倒立技を抜いているが、一方で終末技をE難度にしているため、実質的に2016年と同等のDスコアというハイレベルの構成。フロップ技やロシアン転向がグループIIになったため、わざわざ旋回倒立技を入れなくても高いDスコアを組めるという判断かもしれない。


#3 つり輪 SR


1.後方伸腕伸身逆上がり中水平支持Back Roll to MalteseFII
2.後ろ振り上がり中水平支持Back Uprise to MalteseEIII
3.ナカヤマBack Lever to CrossDII
4.ヤマワキYamawakiCI
5.屈身ヤマワキYamawaki PkDI
6.ホンマ十字懸垂Whippet to CrossDIII
7.後ろ振り上がり上水平支持Back Uprise to PlancheDIII
8.ほん転逆上がり倒立Felge to HdstCI
9.後ろ振り上がり倒立Back Uprise to HdstCI
10.後方かかえ込み2回宙返り2回ひねり下りDouble Back 2/1EIV

D:6.1
E:9.450
Score:15.550

2016年までと同じ構成。2017年からは同じ姿勢の力静止技は各グループ1回までとなったが、元々この制限に触れる構成ではなかった。着地を止める。


#4 跳馬 VT


DEPenScore
ドラグレスクHdsp Double Front 1/25.69.45015.050

2017年からほとんどの跳越のDスコアが0.4下がり、2012年まではDスコア7.0だったドラグレスクも5.6になってしまった。着地は大きく前に跳ねる。


#5 平行棒 PB


1.後ろ振り上がり前方屈身宙返り支持Back Uprise Front Pk to SupDII
2.棒下宙返りひねり倒立Basket 1/2 to HdstEIII
3.棒下宙返り倒立Basket to HdstDIII
4.マクーツMakutsEI
5.チッペルトTippeltDIII
6.バブサーBhavsarEIII
7.ヒーリーHealyDI
8.ピータースBack Toss 1/4 to HdstDI
9.前振りひねり倒立Stutzkehr to HdstCI
10.前方かかえ込み2回宙返りひねり下りDouble Front 1/2FIV

D:6.4
E:9.200
Score:15.600

2017年からシャルロのような単棒縦向き倒立の技は、単棒ヒーリーにつなげることが要件になった。この実施のように、つなげられなかった場合は両棒倒立と同じ扱いになる。単棒ヒーリーを入れればDスコア6.7と要求グループ点が0.5下がったにも関わらず非常に高い構成になる。


#6 鉄棒 HB


1.ヤマワキYamawakiDII
モズニク〈落下〉Moznik
2.伸身トカチェフTkatchev LayDII
3.リンチLynchDII
4.アドラー1回ひねり逆手Jam 1/1 to UGEIII
5.アドラーひねり〈この後、落下〉Jam 1/2DIII
6.エンドー1回ひねり大逆手Endo 1/1 to ElDIII
7.大逆手エンドーEndo ElCIII
8.前方車輪1回ひねり大逆手1/1 to ElCI
9.エンドーひねりEndo 1/2BIII
10.後方伸身2回宙返り2回ひねり下りDouble Back Lay 2/1EIV

D:5.8
E:5.850
Score:11.650

2回落下して着地でも転倒してしまう。アドラー1回ひねりは手放し技との組合せ加点がなくなった今、この選手であれば当然両逆手を狙ってくる。技の後にミスが出たが今後は修正してくるだろう。アドラーひねりは普通なら不認定だろうが、Dスコアから推測するに認められた様子。

Total Score:85.000 (Total D:36.3)
Rank:1st



新ルールで、トップクラスの選手による個人総合が見られるのは初めてではないでしょうか。しかも、世界最高の合計Dスコアを持ち、オリンピックで内村航平と歴史に残る激闘を演じたベルニャイエフの6種目ですから、これは注目です。

ゆかと鉄棒で11点台、しかしその他の種目は全て15点台と、波が激しいところ、得意種目はきっちり決めてくるところはこの選手らしいとも言えますが、むしろルール改訂後のこの時期に全て完璧に仕上げていたらそれこそ化け物です(笑)。この出来であれば、本人としては手応えを感じているのではないでしょうか。

新ルールでは要求グループ点や跳馬の価値点の減少により15点台を出すことも容易ではなくなると思われますが、この大会ではEスコアが高く出ており大台連発となりました。このあたりは、ベルニャイエフ以外は全てアイスランドの選手、6種目演技したのは他に1選手のみでその得点が70点台、というレベルの大会だったため致し方のないところかと思います。

この記事へのコメント

  • taskbsr

    鞍馬の倒立技は二回まで(下り技は含まず)のルールが追加されたので、旋回倒立はできなかったと思います。ご参考までに。
    2017年02月08日 09:08
  • Ka.Ki.

    そうですね。その制限もありましたね。
    2017年02月08日 20:25